プログラムレポート
やってみよう!ドローン操縦(2022年9月23日開催)
公開日:2022年10月01日
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しごと・ものづくり講座
9月23日は、企業組合フジヤマドローンの望月紀志先生と、ドローンレーサーの中村まり子先生のご協力でドローンを操縦する講座を開催しました。
8月にも中高生向け講座として開催しましたが、今回は親子で参加の講座です。
▼8月9日の様子はこちら
望月先生は富士市にあるDRONE★VILLAGE-FUJIでドローン操縦の先生をされていたり、依頼を受けて空撮や、測量、点検、調査なども行っています。
今回はPotensic社のA20というドローンを使います。
早速、箱を開けてみましょう。
予備のバッテリーが2つと、充電用のUSBケーブル、交換用のプロペラと、ドローン本体、コントローラー、説明書が入っています。
まず、予備バッテリーと充電用ケーブルの脱着の練習をします。
ケーブルを引っ張らずに、コネクターをつかんで外すようにと先生が教えてくれました。
上手に脱着することができたら、充電ケーブルとバッテリーをつないで、充電をします。
A20についている充電用ケーブルは、USB端子側にランプがついていて、充電が完了するとライトの色が赤から緑に変わります。
3~4分の飛行をさせるのに30~40分の充電が必要だそうです。
充電している間に、説明書を見ながらドローンを観察します。
今回使用するドローンには4つのプロペラがついています。
よく見るとプロペラの羽の向きが逆になっている2種類のプロペラがついているのが分かりました。
プロペラの掃除をするときや、壊れたプロペラを付け替えるときは、羽の角度に注意しないと飛ばなくなることを先生は教えてくれました。
また、説明書には本体の重さも書いてありました。A20の重さは25.8gで、これは免許を必要としないラジコンとして扱われます。
重さが100gを超えるドローンは「無人航空機」に分類されます。
大きなドローンでも羽の付き方は小さなドローンと同じだそうです。
大きなドローンの羽の根元には、取り付け間違いがないように色で羽の種類が分かるようになっていました。
12月からは無人航空機を飛ばすためには国土交通省にドローンを飛ばすための許可をもらうだけでなく、国土交通省認定のドローン操縦免許も必要になるそうです。
コントローラーに電池を入れてスイッチが入るか確認出来たら、今度は本体とコントローラーをつなげる「ペアリング」です。
みんなが一斉にペアリングすると、ばらばらにつながってしまうので、ひとりひとり順番にペアリングをしました。
ペアリングができた人から飛行訓練スタートです!
A20は、高度を維持してくれる機能がついています。
上昇ボタンを押すと、ある程度の高さまで上がって、そこで止まっていてくれます。
コントローラーの右スティックで前後左右の移動を操作します。
左スティックを動かすとドローンが左右旋回、上昇下降をします。
初めて飛ばすときは、中村先生がそばにいてくれて、操作の方法をしっかり教えてくれました。
旋回をしてしまうと、本体の向きと操縦者の向きがずれて操作が難しくなってしまいます。
まずは、右スティックだけで練習しました。
本体の後ろのライトが点滅したら充電が切れそうという合図です。
充電が出来るまで先生が大きなカメラ付きドローンの操縦を見せてくれました。
大きなドローンには衝突を避けるためのセンサーや、充電が切れそうになった時や電波が届かなくなりそうな時に指定した位置に戻る機能がついています。
カメラには、撮影するものを追跡する機能などもついていて、自動で人を追いかけることもできます。
他にも、ジェスチャーで操縦できるドローンも見せてくれました。
手の動きで上昇下降、左右の動きをコントロールすることができます。
指のジェスチャーで写真を撮ることもできますよ!
カメラ付きドローンを操縦できるようになると、色々な撮影のお仕事もできるようになると先生が教えてくれました。
卒業記念の動画作成を依頼されることもあるそうです。
映像の撮影だけではなく、土地の測量や広い土地の農薬の散布など色々なお仕事にもつながるそうです。
充電が出来たら2回目の飛行訓練です。
今回は右スティックの上昇下降を上手に使って、マットの上に置かれた椅子の上に着地するように操作したり、椅子の下をすり抜けるように操作したりできるように練習しました。
上手く操作できるようになると、一緒に参加した保護者の方の手に着地させられるようになりました!
充電は3~4分しか持たないので楽しい飛行訓練もすぐに休憩になってしまいます。
休憩中に先生が小澤諒祐さんのお話をしてくれました。
小澤諒祐さんはDRONE★VILLAGE-FUJIで開催されたドローンレースの大会で優勝するほどの腕前で、中学3年生の時に映像の会社を起業しています。
現在高校3年生で、色々なミュージシャンのミュージックビデオの撮影や、テレビ番組の撮影など、ドローンを使った色々なお仕事をしているそうです。
ドローンレースは、カメラ付きドローンとヘッドマウントディスプレイを使って行います。
目の前にカメラで映している映像が見えるので、ドローンに乗っているような感覚で操作ができるそうです。
皆さんも小型のドローンの操縦に慣れたら、カメラ付きドローンに挑戦してみてもいいですね!
充電が出来たら最後の飛行訓練です。
2回目で出来なかった椅子の上への着地ができるようになったり、椅子の下を8の字飛行させたりと、皆さんぐんぐん上達していました。
色々なところで活躍するドローンのことを知ることができて、操縦も練習することができる大変有意義な時間になりました。
またの開催をお楽しみに!
お知らせ
望月先生のDRONE★VILLAGE-FUJIは、一般社団法人日本ドローンファイト協会が開催する風船を割って競う競技「ドローンファイト」の認定会場にもなっています。
10月30日にも大会があるそうなので、興味のある人は是非調べてみてくださいね。