プログラムレポート


MESHで作る便利な街 講座の様子(2022年9月18日開催)

9月18日は常葉大学教育学部の皆様にご協力いただいてMESHを使った講座を開催しました。

2022年9月18日MESHで作る便利な街 2022年9月18日MESHで作る便利な街

 

MESH(メッシュ)は「Make、Experience、SHare」の略。作り、体験し、共有するために作られたツールです。

2022年9月18日MESHで作る便利な街

色々なセンサーがついたブロックや光るブロックが全部で7つ入っています。

このブロックたちをタブレットの中でつなげることで直感的にプログラミングができます。

 

プログラムって何だろう?プログラミング的思考って何だろう?

最初に先生から質問がありました。

「プログラムって何でしょうか?」

2022年9月18日MESHで作る便利な街

プログラムとは「コンピューターが正しく動くように、順序だてて命令をする」ことです。

皆さんが日頃目にしている信号機も、プログラムで正しく動くようにしてあるので、事故が起こりにくくなっているんですね。

2022年9月18日MESHで作る便利な街

 

そして、このプログラムを作る時に大事になってくるのが「プログラミング的思考」です。

 

ここでちょっと考えてみましょう。

  1. ハンバーグを2つ焼くことが出来るフライパンが1つある
  2. ハンバーグの片面を焼くには5分かかる

この時、3つのハンバーグの両面を焼くには何分かかるでしょう?

 

みんなで紙に書いて考えてみました。

2022年9月18日MESHで作る便利な街 2022年9月18日MESHで作る便利な街

先に2つのハンバーグの両面を焼いて、そのあと3つ目のハンバーグの両面を焼くと、合計で20分かかります。

 

ところが、効率よく焼く順番を考えると15分で3つのハンバーグの両面を焼くことが出来ます。

その仕組みはこうです。

3つのハンバーグをそれぞれ、①②③とします。

  1. ①と②の片面を焼く(5分)
  2. ①をひっくり返して、もう片面を焼く。②と③を入れ替えて、③の片面を焼く(5分)
  3. ①が焼きあがるので②と入れ替えて、②と③の焼けてない面を焼く(5分)

ちょっと魔法みたいですが、5分も時間を短縮することが出来ます。

 

このように、無駄なく、効率よくコンピュータを動かすためには、どうすればいいか考えることを「プログラミング的思考」と言います。

 

 

MESHで作ってみよう!

「プログラミング的思考」について分かったところで、MESHについて学んでいきます。

まずはMESHのボタンブロックとLEDブロックを使って「ボタンを押したらLEDが光る」プログラムを作ります。

2022年9月18日MESHで作る便利な街

プログラムを作る時はとっても簡単で、まずタブレットに使いたいブロックを出します。

そして、ボタンや人感、動きのような「きっかけ」のブロックとLEDやスピーカーのような「結果」のブロックとを線でつなぎます。

それだけでもうプログラムの完成です。

 

ボタンを押すとLEDが光りました。

ひとつひとつの離れたブロックをアプリを使ってつなげてプログラㇺが出来るというのが、MESHの面白いところですね!

光る色を変えたり、光る時間を変えたりと試してみました。

 

続いて、テキストに沿って「お店で使うMESH」についてチャレンジしました。

お客さんが来た時にボタンを押してもらって、来店を知らせてもらったり、光でも知らせるようにしたりします。

人感センサーブロックも使って、ボタンが押された後も人がちゃんといるか確認できるようにもしました。

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先生にも協力してもらって、「お客さんがボタンを押してお店の中の人に来店を知らせる」プログラムが完成しました。

 

街で使える便利なプログラムを考えよう。

今度は、街の中の色々なプログラムについて考えてみます。

2022年9月18日MESHで作る便利な街

自動ドアやエスカレーター、エレベーター、夕方になると光る電灯など、街の中には色々なセンサーと、それによって動くプログラムがたくさんあります。

色々なプログラムによって、無駄なエネルギーを消費しないようにしたり、自動で何かを動かしたりして生活が便利になっていることが分かります。

 

では、MESHを使うと他にどんなものが出来るでしょうか?

皆さんそれぞれに考えて、ワークシートにまとめてみます。

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人感センサーブロックとスピーカーをつなげば、動くものに反応して音を出すことも出来ますね。

動きセンサーブロックとカメラをつなげば、ブロックが振動を感じたときに写真撮影も出来ます。

光や音を使えば、耳や目の不自由な人に何かを知らせることが出来るかもしれませんね。

 

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先生と色々と相談しながら、考えをまとめて、プログラムを作っていきました。

 

プログラムが出来上がったらそれぞれ発表をしました。

走って逃げている時に、「助けて」と声を出しながら後ろを撮影するプログラム(防犯)。

 

家に泥棒が入ってきたときに、ライオンの声で警告しながら、写真を撮るプログラム(防犯)。

 

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ボタンを押すと温度を音と色で知らせるプログラム(便利)。

温度によってたくさん分岐が作ってあるところが細かいですね!

 

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他にも、電車が来た時に黄色い線の後ろに下がるようにお知らせするプログラム(安全)や街の名所で案内をしてくれるプログラム(観光)。

エレベーターの中に人がいるかお知らせしてくれるプログラム(便利)や人を感知してエアコンを動かすプログラム(環境)。

電話がかかってきたことを声と光で知らせるプログラム(便利)など、素晴らしい発想で色々なプログラムを皆さん作っていました。

 

色々考えてみると、どうやら街の中には色々なプログラムがあることが分かりました。

2022年9月18日MESHで作る便利な街

皆さんの周りにはどんなプログラムがありますか?

そしてそれは、どんな仕組みで動いていますか?

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