プログラムレポート
工具の使い方を学んでみよう! プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2022年8月22日開催)
公開日:2022年08月25日
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こどもバザール
8月22日はMASの川﨑蒼士先生の協力で、色々な工具の使い方を学ぶおしごとを開催しました。
※MAS(ま・あ・るアシスタントスタッフ)とは、小学生時代に「こども店長」を経験した18歳以上のアシスタントスタッフのことです。
現在は日本大学工学部建築学科に通い、将来建築士を目指しています。
まず、先生から大切なお話がありました。
「工具の中には、とがっているものやギザギザしているもの、重たいものもあるので気を付けて触ってください」ということでした。
皆さんもしっかり軍手をはめて工具を確認することにしました。
今回はわくわくアトリエにある工具箱の中から、10種類の工具についてお話を聞きました。
早速工具箱を開けて、中を見てみましょう。
色々な工具が入っていますが、工具は「入れる」「出す」「測る」「加工する」の4つの種類に分けることが出来ると先生が教えてくれました。
お話を聞きながら、先生が作ってくれたプリントにまとめてみましょう。
ドライバーやメジャーは、お家にもあるかも知れませんね。
ドライバーはねじを「入れる」「出す」道具、メジャーは「測る」道具ですね。
釘抜きはバールとも呼ばれていて、軸が丸い洋釘を抜き「出す」時に使います。
公園にあるシーソーのように「てこの原理」を使って、くぎを抜きます。
釘抜の持ち手に丸く力をかけてくぎを抜くので、抜けた釘は曲がってしまいます。
差し金は尺金、指矩と書くこともあります。
「矩」とは「直角」のことで、差し金を使えば長さを「測る」だけじゃなく、直角を「測る」ことも出来ます。
錐(きり)には三つ目錐と四つ目錐があります。
大きい釘用の穴を開ける時は三つ目錐、小さくて深い穴を開ける時は四つ目錐を使うそうです。
ここからは後半戦。
鋸(のこぎり)は、参加者の皆さんもよく知っていました。
引く時に力を入れると、よく切れると先生が教えてくれました。
刃の目が細かい方は木目に対して横向きに切る時に、刃の目が粗い方は木目に沿って縦に切る時に使います。
刃の目の違いをしっかり観察しました。
みんなで道具の役割をクイズのように答えていって、ワークシートに記入します。
鑢(やすり)は皆さん初めて見たようでした。
先生が、大きな鋸鑢(のこやすり)を見せてくれました。
工具箱に入っていた鑢よりも大きく、木がどんどん削れていましたね。
続いては玄能(げんのう)。金槌のことです。
「トンカチ」と呼ぶ人もいますが、これは玄能を使っている時の音が「トントンカチカチ」と鳴るから、そう呼ばれているそうです。
大工さんが使う時の言葉は玄能というんですね。
玄能という名前は、「殺生石」という石に姿を変えた狐を退治した玄翁和尚に由来するといわれているそうです。
触ってみると、平たい面と丸くなっている面があることが分かります。
平たい面で釘を打っていて、最後の最後に木を傷つけないように打つ時に丸い面を使います。
残りの二つは玄能と関係がある工具です。
ひとつは鑿(のみ)。後ろを玄能で叩いて、木を削って「加工する」時に使います。
のこぎりで切れ込みを入れた木材に、鑿を当てて、上から玄能で叩くと切れ込みを入れた間の木材が飛び出してきました!
木材に凹凸をつけて組み合わせるときなどに、こういった加工をします。
もうひとつは鉋(かんな)です。
鉋は木材の表面の仕上げをする時に使います。
鉋の刃の出方を調節するときに玄能を使います。
わくわくアトリエにある工具箱の中には、この他にも色々な工具が入っていました。
みんなのおうちにはどんな工具があるか、おうちの方と一緒に探してみるのもいいかもしれませんね。