プログラムレポート
印刷会社見学ツアー 館外講座の様子(2022年8月11日開催)
公開日:2022年08月11日
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しごと・ものづくり講座
8月11日は日興美術株式会社様にご協力いただき、印刷会社見学ツアーを開催しました。
日興美術株式会社は、企業のパンフレットや取り扱い説明書など多岐にわたって印刷を行っている会社です。
印刷工場内を見学させていただきながら、印刷工程について詳しく解説していただきました。
実際にどのようにして製本されているのかを理解するために、紙を折ってページを記入してみました。
表面裏面と正確に番号を振ることが出来たでしょうか。
綴じ方の種類についても学ぶことができました。
「無線綴じ」と「中綴じ」についてです。
「無線綴じ」は、針や糸を使用せず、接着糊で本文と表紙を綴じる製本方法です。
本文の背部分に接着糊を付けて、本文を固めて表紙で包んで接合します。
針や糸で綴じるのが難しい、数百ページにもおよぶ分厚い冊子でも綴じることができ、背表紙ができる仕上がりになります。
「中綴じ」は、用紙の中心部分を数カ所、針で綴じて二つ折りにする製法方法です。
ホッチキスなどで綴じることが多く、少ないページ数の冊子に向いています。
次にカラー印刷のひみつについて教えていただきました。
基本はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を重ね合わせて表現をしています。
色を鮮明に表現するために、「網点(あみてん)」を用いて色の濃淡を表現します。
C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)のわずか4色でフルカラー印刷ができるようになったのは、網点のおかげだそうです。
その数は640万色にもおよぶそうです。
すごいですね。
次に「CTP」について学びます。
「CTP(コンピューター・トゥー・プレートの略)」とは、刷版の方式で、フィルムに出力してから製版するのではなく、データから直接版を作ることです。
初めて見る巨大な機械に皆さんも釘付けです。
次に、カラー印刷機を見せていただきました。
皆で撮った写真や親子写真をこちらの印刷機で印刷していきます。
とてもスピーディに印刷がされました。
色を確認します。
色がずれてしまったり、カタログなどでは実物と写真とが異なってしまわないように綿密に確認します。
最後に刷り上がったものを裁断します。
裁断機の刃は切るものに対して斜めに入っていきます。
「スパッ」と勢いよく切れました。
帯をつけて、皆さんにプレゼントしていただきました。
とても貴重な体験をありがとうございました。
次回開催もおたのしみに!