プログラムレポート
MJVまなちゃんプレゼンツ『平和ってなあに?』:こどもバザール日記(2022年7月30日開催)
公開日:2022年08月03日
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こどもバザール
7月30日は、MJVのまなちゃんが企画した「平和ってなあに?」のイベントを開催しました。
※MJVとは
ま・あ・るジュニアボランティアの略で、こども店長OBOGの中高生の呼び名です。こどもバザールをはじめ、『ま・あ・る』の各プログラムをサポートしています。通常はピンクのベストを着て活動しています。
まなちゃんは、こども店長を経験し、現在はMJVとして『ま・あ・る』をサポートしてくれています。
高校で生徒会副会長と新聞部部長をする傍ら、昨年度は静岡県の高校生平和大使として活躍していました。
▼元こども店長が「高校生平和大使」に選ばれました!
平和大使の経験をとおして「私が担い手として、こどもたちに戦争や原爆のことを伝えて、『平和をつくる道』について話し合いたい」と強く思うようになり、この度、こども店長とMJVを対象にプログラムを企画をしてくれました。題して『未来を担うこどもたちに伝えたい“平和をつくる道”』です。
自己紹介をしながら、雰囲気を和らげていきます。意見を出しやすい雰囲気づくりがとても上手!
いよいよ本題へ。
戦争がどうして起きたのか、戦争があったことで人々がどうなったのか、わかりやすく説明していきます。
まなちゃんが最も伝えたかった核・原爆については、広島・長崎の資料をもとに伝えながら、静岡でも影響があった第五福竜丸事件のことについて、話していきます。
まなちゃんの話しの合間に、参加者のMJVやこども店長からも知っていることの意見が出てきました。まなちゃん自身も、思っていた以上に、参加者のMJVやこども店長が歴史やニュースに詳しいことを驚いていました。
日本への原子爆弾投下は、人類史上初、なおかつ世界で唯一核兵器が実戦使用されたものです。
「二度と同じような悲劇は起こしていけない」と真剣に聞き入る参加者たち。
「なぜその戦争が起こったのか」と原因を考えるためにも、資料をもとに過去の事実を学びながら、今、現在他国で起こっている戦争や問題についても考えを広げていきました。
後半は、『平和ってなあに?』の部分についてグループディスカッションを行います。
まなちゃんからのお題は次のとおりです。
- どんな時に平和だなあと感じる?
- どうしたら戦争をしないで解決できるかな?
- 平和って何だろう?
- どんな大人になりたい?
各々意見を書き出します。
1つの考えがフセン一枚にはおさまらない…と、順序立てて考える子もいれば、1枚1項目ごとにまとめながら思考を整理している子もいて、それぞれが自分の考えを出す作業に真剣に取り組んでいる様子がよく伝わりました。
みんなの意見がでそろってから、意見が似ているものや、関連するものをグループごとにわけていきます。
最後にグループごとに発表をして、全体で意見交換をしました。
どんな時に平和だなぁと感じる?
「健康で楽しくすごせているとき。」
「自分の夢や自分がやりたいことを応援してもらっているとき。」
「お腹いっぱい食べているとき。」
どうしたら戦争をしないで解決できるかな?
「みんながなっとくできるように話し合う。」
「お互いがみとめあい、共存共栄していくことが大切。多種多様も大切。」
「信頼関係を築くこと。」
平和って何だろう?
「自分も相手も、世界中の人たちが手を取り合って、協力し、みんなが幸せになること。」
「核兵器などの非人道的な兵器がない世界。」
「父と母との家族の時間があり、何気ない毎日が平和だと思えること。」
どんな大人になりたい?
「自分にうそをつかない大人になりたい。」
「お互いがみとめあい、成長できる人。」
「強く、やさしい、正しい大人。」
「世界にはいろいろな人種や心の持ち主がいる。だから、おたがいに認め合うことが大切。」
カテゴリーにわけにくい意見も出ました。
「人によって幸せと感じるときはちがう」
「自分が幸せでも、世界のどこかでは争いがおこっていて、幸せでない人がいる。その上で、幸せと思っていいのかな。」
「歴史は繰り返すものだから、戦争はなくならないのでは、と思っている。戦争なくして平和なし、なのではないか。」
などなど。
難しい意見でしたが、参加者全員が耳を傾け、その意見についても考えることができました。新しい視点をもつきっかけになったかもしれません。
「普段なにげなく生活していることがどれだけ幸せなことなのか」を真剣に考えることが出来ました。
「私にとっての平和とは」を、今後の生活の中で問いかける場面が増えそうです。
このような場をとおして、普段のMJVやこども店長とは違った一面を見ることができ、それぞれの内面の深さに触れることができました。
まなちゃん、貴重な機会をつくってくれて、ありがとうございます。