プログラムレポート
『ま・あ・る』×『る・く・る』特別講座 染色実験とタイダイ染めTシャツづくりに挑戦! 館外講座の様子(2022年7月28日開催)
公開日:2022年07月28日
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しごと・ものづくり講座
7月28日は『ま・あ・る』×『る・く・る』特別講座として、静岡科学館る・く・るでho’opono、牧田真実先生にご協力いただきタイダイ染めTシャツ作りの講座を開催しました。
午前の部は小学1年生から小学2年生までを対象に、午後の部は小学3年生から中学生までを対象に開催しました。
『ま・あ・る』と『る・く・る』のコラボ企画として特別に、タイダイ染めTシャツ作りの他に、る・く・るスタッフによる染色実験も行いました。
天然染料の「すおう(蘇芳)」を使って実験を行いました。
すおう(蘇芳)は主にインド南部・マレ-半島・インドネシアなどに生育しているマメ科の樹木だそうで、木材として使用されるとともに、その芯材に含まれる色素で染料として使われてきました。
すおう(蘇芳)の染料にポリエステル、木綿、毛糸(羊毛)を入れ、染まり方の違いを確認していきます。
ポリエステルは化学繊維、木綿は植物繊維、毛糸は動物繊維です。
結果は、毛糸が一番よく染まり、次に木綿、全く染まらなかったのがポリエステルでした。
天然染料で染める場合は天然繊維を選びます。 化学繊維は染まらないことが分かりましたね。
素材によって同じ染料でも染まる色や染まり具合も異なることが理解出来ました。
いよいよ、タイダイ染めに挑戦していきます。
英語でタイは「Tie=絞る・縛る」、ダイは「Dye=染める」という意味です。
縛り方によって自分好みのオリジナルな模様を作っていきます。
Tシャツの内側からボールを当てて、縛ったり、Tシャツを渦巻き状に巻き取ったりして輪ゴムで縛っていきました。
その他、サークル絞りやじゃばら模様の作り方なども教えてもらいました。
早速みんなも挑戦してみます。
縛り終わったら、染料が染み込みやすくなるように、Tシャツを水に漬けます。
今回は、ライトグリーン、チェリーピンク、蛍光イエロー、アクアマリンカラー、パープルの5色の染色に加えて、オリジナルカラーを1色作りました。
好きな2色を選んで調合します。
素敵な色を作ることができましたね。
6色を使って、染めの作業を行います。
網トレイの上にTシャツを乗せて、染料をかけていきます。
輪ゴムで縛ってあるところや生地が重なり合っている部分にもしっかりと染料を入れるようにしていきます。
白い箇所がないようにチェックしながら染めていきます。
色が重なる部分もとても素敵ですね。
皆さんが染めたTシャツは、牧田先生が「色止め」処理をしてくれます。
そのためTシャツは後日郵送となります。
待ち遠しいですね。
科学の楽しさを体験しながら学ぶことができる『る・く・る』と、ものづくり体験をしながら職業観を養うことができる『ま・あ・る』とのコラボ企画を今後もたのしみにしていてくださいね。