プログラムレポート
ペンタブレット入門 講座の様子(2022年4月5日・9日開催)
公開日:2022年04月15日
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しごと・ものづくり講座
4月5日と9日はゲームクリエイターの岩本三四郎先生にご協力いただいて、「ペンタブレット入門」を開催しました。
いつも人気の講座です。
▼前回の様子はこちらからご覧ください
最近は液晶タブレットやタブレット端末によって、デジタルのイラストも「画面に直接描く」ということが出来るようになってきました。
「画面に直接描く」のとペンタブレットで離れた画面に描くのは少し感覚が違いますが、操作の基本は同じです。
今回も先生に基本の操作と、デジタルならではの操作を教わりました。
「ファイアアルパカ」という無料のお絵かきソフトと、WACOMのペンタブレットを使いました。
そもそも、デジタルの絵というのは小さな四角の集まりで、その四角一つ一つに色がついて全体を見たときに形になっているという仕組みです。
絵を拡大していくと、四角の集まりだということが分かります。
様々なグラデーションで色がついている四角が見えるでしょうか?
この四角の集まりを遠くから見ると一枚の絵になっています。
早速、ペンタブレットに触って、線を色々描いてみましょう。
ペンの種類も鉛筆だったり、水彩だったり、エアブラシだったりと色々用意されています。
これもデジタルの面白いところですね。
ペンタブレットの扱いに慣れたら、自分が描きたい絵を紙に鉛筆で描きます。
模写をしたい人はお家から資料を持ってきてもらいました。
資料を使わずに、オリジナルの下描きをする人もいましたよ。
紙に下描きをせずに、ペンタブレットで直接下描きをする人もいました。
ペンタブレットの扱いに慣れてくると、こっちのほうが早いですね。
紙に下描きが出来たら、スキャナで取り込んで一番下の「レイヤー」に置きました。
この「レイヤー」というのがデジタルで絵を描く時のポイントのひとつです。
色々な用途に合わせてレイヤーを分けて使います。
「レイヤー」とは「層」という意味です。
デジタルで絵を描くときは、透明な層をいくつも重ねることで便利に絵を描くことが出来ます。
取り込んだ下描きのレイヤーの上に、ペン入れのレイヤーを重ねてペン入れをします。
下描きの線が黒いままだとペン入れの時に分からなくなってしまうので、先生に薄い赤線にしてもらいました。
下描きの線と本番の線の色を分けておくことで、自分が今どこまで描いているかよく分かりますね。
慣れている人も、同じようにレイヤーを重ねて本番の線を描きましたよ。
本番の線を描く時のコツは「なるべく拡大して、手を動かす距離を短くすること」だと先生が教えてくれました。
大きな絵のままだと、手が震えて線がぶれてしまうことがあります。
細かいところを描きこむ時も、紙のときと違って、画面に顔を近づけることなく描くことが出来ますね。
デジタルで絵を描くときは、拡大が自由に出来るので、描きたい線に集中してじっくり描くことが出来ます。
グッと拡大すると、そのパーツだけに集中して線を描くことが出来ますね。
ちょっと間違えてしまったときも、すぐにやり直せるというのもデジタルで絵を描く時の良いところですね。
何度も何度もやり直しがきくので、これだという線が描けるまで描くことが出来ます。
ペン入れの線が大体描けたら、細かいところを直していきます。
線が細すぎるところを太くしたり、交差してはみ出しているところを消したりが後から何度でも出来るので、皆さんじっくり線描きに集中していました。
下描きを取り込んでから、使いたところだけを残して絵を描き足している人もいました。
こういうことが簡単にできるのもデジタルツールの便利なところですね。
線が描けたら、今度は線を描いたレイヤーの下に色塗り用のレイヤーを作ります。
色塗り用のレイヤーは顔や髪の毛、服など、塗るパーツごとに分けて作っておくと、修正が簡単に出来ます。
デジタルで絵を描くツールは本当に便利ですね。
また、デジタルで絵を塗る時に便利なのが「範囲選択」という機能です。
塗りたいところだけを「選択」して、他のところに色がつかないようにマスキングのようにすることが出来ます。
「範囲選択」と「レイヤー」を上手に使いこなすことで、絵を描くのがとてもスムーズに出来るようになります。
早速、範囲選択をして色塗りをしてみました。
同じ色に塗りたいところや、影をつけたいところなど、細かいペンを使わずににあっと言う間に塗ることが出来ました。
3時間の講座でしたが、皆さん集中してペンタブレットでの絵の作成に没頭していました。
絵が描けるようになれば、動画の作成や、デザインのお仕事、ゲーム制作など将来の色々なお仕事にもつながります。
絵を描くことを好きになるには、とにかく絵を描くことに慣れること。
そのためには絵を描き続けること、色んな絵をよく見ることが大切だと先生が教えてくれました。
もちろんしっかり休憩をとることも大切ですよ!