プログラムレポート
未来のクルマを知ろう! 館外講座の様子(2022年3月13日開催)
公開日:2022年03月15日
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しごと・ものづくり講座
3月13日はコスモ石油フレンドリー清水SSにて、フジ物産株式会社エネルギー事業部の協力で「未来のクルマ」についての館外講座を開催しました。
はじめに、フジ物産株式会社の概要について説明をしてもらいました。
フジ物産株式会社は、海上の石油や漁業用餌料、冷凍水食品などの販売、ガソリンスタンドを中心とする陸上の石油販売、鰻の養殖から加工販売、太陽光・風力発電事業及びシステム販売と、幅広く展開している商社です。
今回はエネルギー事業部の皆さんに、ガソリン車や、ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)、水素自動車の違いを教えていただきながら、環境問題についても一緒に考えていきました。
最初はガソリン車です。
ボンネットをあけると、エンジンを搭載するためのエンジンルームがあります。
エンジンの中では、ガソリンが小さな爆発を何回も何回もくりかえしながら、自動車を動かしています。
エンジンの中でガソリンが何度も爆発すると、ピストンの上下運動が起こり、この動きからタイヤを回す動きに変えていることになります。
2つ目はハイブリッド車です。
ハイブリッド車(HEV)はHybrid Electric Vehicleの略でHVと呼ばれることもあります。
ハイブリッドという言葉には「掛け合わせ」という意味があり、HEVは電気で動くモーターとガソリンで動くエンジンを掛け合わせて走る車です。
ボンネットフード下にはガソリンで動かす部分と電気で動かすモーターが入っています。
メインはエンジンの力で走行し、負荷が大きくなる加速時に補助的にモーターを使います。
電気で動くモーターを特別に見せていただきました。
こちらのモーターには、強力な磁力を持つ高性能磁石(ネオジム磁石)が使用されているとのことで、どのくらい強力なのか実際に引っ張ってみます。
なかなか抜けませんね。
お父さんにもチャレンジをしてもらいました。
やっと引っ張り出すことができました。
3つ目は電気自動車です。
電気自動車(EV)はElectric Vehicleの略で、電気の力で動くモーターのみを使って走る車です。
そのためガソリンを全く使用しません。
二酸化炭素の排出がなく環境にも非常に優しい車です。
また、電気自動車には蓄電池としても利用できるV2H対応の電気自動車もあるようです。
一般的な電気自動車(EV)は家から車へ充電ができますが、車から家への送電はできません。
車から家への送電ができるのがV2Hと呼ばれる電気自動車です。
「走る蓄電池」として注目度は非常に高いですね。
電気自動車は「充電→蓄電池→モーター」という形で車を動かし、燃料電池車は「水素→燃料電池→モーター」で車を動かします。
テスラのボンネットを開けてみると中には何もありません。
ではどこにモーターが搭載されているのでしょう・・・。
車体をあげてもらい、ボディの下をのぞいてみます。
車を動かすための必要な機器は全てこちらに搭載されていることに驚きました。
デザイン性に優れ、外観がとてもすっきりしている理由はこれだったんですね。
かっこいいです。
車の中に入ってみます。
内部も非常にすっきりしています。
普段目にするような機器がないことに気付きます。
ダッシュボードやグローブボックス、シフトレバーが見当たりません。
それらの操作や管理はモニターで設定をするんですね。
すごいです。
近い将来、テスラのような車を目にする機会は増えてくるかもしれませんね。
走行時に排出するものは水だけで、二酸化炭素や有害ガスを出さないことから、非常に環境に優しい車です。
2035年にはガソリンを燃料とする自動車の新車販売が禁止される予定です。
それ以降に販売される自動車は、ガソリンに代わって水素や電気などいわゆるクリーンエネルギーを燃料として利用することになります。
水素ステーションや車体価格など課題点は今後、改善されることを望みながら、次世代のクルマについては「空飛ぶ車」の誕生などますます進化し続けるでしょう。
環境にやさしく持続可能な社会の実現を理想に、環境に配慮した活動をみんなで一緒に考えていきたいですね。
フジ物産エネルギー事業部の皆様、貴重な機会をありがとうございました。