プログラムレポート
第1回 各お店こども会議(34期の運営について):バザール日記(2022年2月20日・27日開催)
公開日:2022年03月02日
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こどもバザール
2月20日(土)と26日(日)は、春休みから始まるこどもバザールに向けて、34期のこども店長がこども会議を行いました。
20日の午前は「ちびっこファクトリー」と「銀行」、午後は「ざっかや」、26日の午前は「ハローワーク」と「ゲームや」、午後は「プラバンや」と「ラッキーパーク」というように、密をさけるためにお店ごとに集まって会議を開催しています。
34期は、6年生が卒業し、新しい店長を迎えた4-5年生の新体制です。
▼2月19日に行われた、「34期新店長事前会議」の様子はこちらをご覧ください。
今回の会議は、34期に担当するお店のメンバー同士、初の顔合わせとなります。
そのため、お互いのことを知るための大事な自己紹介ワークからスタートです。
ひとりひとり、下の4項目について発表します。
①34期に担当するお店の名前
②名前とニックネーム
③学校と学年
④1つウソのエピソードを入れた、3つのエピソード
④は、第1回目の市長副市長会議で行った内容と同じです。
▼第1回市長副市長会議の様子はこちらからご覧ください。
発表する人は全員にウソを見破られないように、淡々と堂々と発表し、聞いている人はウソを見破る気持ちで、真剣にみんなのエピソードを聞きます。
発表後、全体で2つまで質問することができます。
もちろん、発表する人は、質問もウソでかえしてOK。とにかく見破られないように上手にこたえます。
例えば・・・(※写真と関連はありません)
①私はカレーライスが大大大好きです。
②私にはいとこが2人います。
③私の来館ポイントは134ポイントです。
2つの質問がポイントで、いい質問をすると、意外とウソが見えてきたり、こなかったり。
例えば・・・?
質問:どんなカレーライスが好きですか?
解答:にんじんとかジャガイモが大きく切ってある、野菜がゴロゴロ入っているカレーが好きです。
(この店長はカレーが嫌いでした!)
例えば・・・(※写真と関連はありません)
①なにわ男子が好き。
②バレンタインに友チョコを10コあげた。
③最近、大きいテレビに買いかえた。
質問:友チョコをあげた人の名前を10人全員教えてください。
回答:えりかちゃんとまいちゃんと(お友だちの名前を全8人)あとは、先生とお父さんです。
(この店長は、友チョコ10人がウソでした!なんという回答の本当っぽさ!)
最終的には、自分の直観でウソを見破るしかない状態。
話す相手に興味を持つことができる時間になりました。
こども店長全体が一つの組織だとすると、お店を担当する店長同士は、1つのチームとなります。
チームワークを高めるために、個々のコミュニケーションは欠かせません。
緊張して張りつめている状態ではコミュニケーションはとれません。
この自己紹介で、こども店長の表情が柔らかくなりました。
いよいよ本題に。
まずは、新市長副市長が、春休みから始まる34期のこどもバザールの運営について発表しました。
34期からのこどもバザールでは
- みんなが活躍できるこどもバザール
- 社員さんも店長さんも楽しめるこどもバザール
- 全国にこどもバザールの活動を広める
を目指します。
これらを達成する為に、
- 税金制度(お店の売上の10%を市長室に納めてもらいます。)を実施します。
- こども店長の頑張りに応じてボーナスを出します。
- みんなの意見をきいて、こどもバザール運営に反映させます。
- PRチームを発足します。(35期からは役割のひとつとして始動させる予定)
- 閉店したお店の商品を有効活用します。
ここまでの説明で、わからないことや質問をうけつけます。
みんなの質問が終わりました。
「この内容に賛成の人は拍手をしてください!」「パチパチ パチパチ」
ほぼ全員から承認を得ることができ、正式に決定となりました。
春休みこどもバザールを目指して「社員さんお客さんファースト!」で各お店計画を練っていきましょう!
続いて、2代目市長副市長が当時のこども店長と一緒に考えて作った、清水ま・あ・るシティの「こども店長のこころえ」と「清水ま・あ・るシティのルール」について確認しました。
清水ま・あ・るシティは、こども店長が運営するこどもバザール=こどものまちの名前です。
市長副市長が、補足をしながら説明をします。
- はじめてさんをやさしくサポートしよう
はじめてさんは、バザールの遊び方を知らないので、おしごとカードをハローワークに返してから、銀行でお給料をもらうことなど、店長がていねいに教えてあげてください。
- 社員さんに「おしごとどうだった?」と声をかけよう。
社員さんとコミュニケーションをふやすために、おしごとしてくれたときに、「おしごとどうだった?」と声をかけてみてください。
みんな、うなずきながら、真剣に市長副市長の話に耳を傾けていました。
会議の最後は、お店ごとに分かれて話し合いをします。
第1回目ということで、まずは自分たちが担当するお店の役割や仕組みをおさらいします。
「ちびっこファクトリー」
33期のこどもバザールまでは「あつまれ★ちいさなおともだち!」の名前で運営していました。
34期からは「ちびっこファクトリー」として、ちびっこさん(未就学児親子)が商品づくりのおしごとをして、お給料をもらい、その後、ひだまりパークで遊んだり、こどもバザール内でお買い物やゲームを楽しんだりと、こども店長と一緒に活動できる場として運営していきます。
ちびっこさんのことが大好きなこども店長たち。
ちびっこさんに「楽しい!」、「また来たい!」って思ってもらえる場所をつくっていきたいです。
当日のお迎えから退館までの流れを確認しました。
3階の受付でお出迎えして、こども店長はペアになるちびっこさんに自己紹介をします。
市民証をかざして、ゲートの入り方やまあるんボックスでのポイントのつけ方を説明します。
ひだまりパークへ案内して、商品づくりのおしごとがスタートするまで遊んで待ちます。
おしごとの準備が整ったら、ちびっこさんを席までご案内します。
ちびっこさんのおしごとノートを記入したり、おしごとを教えたり、ものづくりをサポートしたりと、たくさんの仕事があります。
ものづくりのおしごと終了後は、こども店長と一緒にこどもバザールを楽しんだり、ひだまりパークで遊んだりします。
基本の流れがイメージできたかな?
「銀行」
これまでは、社員として銀行経験のある店長は銀行の店長になれるという仕組みでしたが、コロナ禍になり、社員経験を積むタイミングがなく、今回は全員がほぼ初めての銀行体験者となりました。
銀行の仕事で大事なことは、正確に業務を行うこと。
とにかく練習あるのみ!
銀行は、早速、銀行のシステム入力の研修を開始しました。
今日は、社員さんがやっている「お給料の支払い」と、店長が担当する「入出金」の練習です。
市民証のQRコードをスキャンしたら、おしごとノートの名前とパソコンに映し出された名前をしっかりと確認します。
確認しないまま、進むことはできません。
スピードよりも基本の形をしっかりと叩き込みます。
銀行の店長同士、銀行役と社員さん役を繰り返し練習しました。
まだまだ、ほんの入り口です。次回も研修は続きます。
「ざっかや」
社員さんが来たときの受け入れ方法や接客の基本姿勢を大人スタッフより学びます。
社員さんの仕事は、「商品づくり」と「お店番」を交代で行うことです。
ざっかやの社員は、基本4人なので、2人ずつ入れ替えで仕事をします。
1日あたり社員さんが作る商品の材料がどのぐらい必要か自分たちで計算します。
作る商品を考え、材料を準備し、道具をそろえる。
考えることが山のようにあります。
ざっかやの目玉は、店長が考える新商品。次回は新商品の企画までいけるでかな?
「ハローワーク」
おしごとごっこ体験をするこどもバザールにおいて、ハローワークは重要な場所です。
おしごとをするためには、ハローワークでおしごとカード(仕事をする権利)をもらわなければなりません。
おしごと体験が楽しくできるかどうかは、ハローワークの過ごし方で決まるといっても過言ではありません。
ハローワーク店長経験のある市長が、ハローワークの店長に必要なことを教えます。
おしごとカードは、順番の早い人から渡すシステムなので、ハローワークは順番が命。
ハローワークの店長は、ハローワークに並ぶ社員さんが正しくルールを守れるよう、サポートする役目があります。
並んでいる間に、確認することがたくさんあって、ビックリ!
次回は、並んでいる間に楽しんでもらえる企画を考えます。
「ゲームや」
33期に行っていたゲームの内容を確認しました。
コリントゲーム、わなげ、ガチャ、ミニロボとどれも人気なゲームです。
34期は全体のこども店長の数が減るため、1店舗の担当店長数も以前より少なくなります。
そのため、1日に出勤できる店長は1人程度。
その2人でどこまでできるかイメージしながらゲームの種類や内容を考えます。
少ない店長数でも、お客様に楽しんでもらえるゲームやにするために、知恵をしぼります。
次回に向けて、新しいゲームや今あるゲームのルールの見直しの宿題が出ました。
「プラバンや」
34期のプラバンやさんはこども店長内でとても人気があり、初の試みでお店の広さを他のお店の2倍に広げました。
働いてもらう社員さんの人数もこれまでの倍にする予定です。
さらに、お店のレイアウトもこれまでと違う形に。
店内を歩いて、商品を手に取れるようにしています。これも新しい!
商品が少ないと貧相に見えてしまうので、商品の種類を増やすことがキモになりそうです。
次回に向けて、「どんな商品をつくりたいか」が宿題になりました。
次回は商品開発の話し合いになりそうです。
「ラッキーパーク」
33期にラッキーパークを担当していて、34期も継続して担当するこども店長が、仲間の店長にゲームのルール説明をしました。
32期にできたお店で、33期に景品やゲームのテコ入れをし、ちびっこさんや小学生に人気のお店になってきているところです。33期には、過去にあったお店の商品を景品にしたり、糸くじを導入したりとかなり手をいれましたが、34期は少ない店長でどこまでできるか・・・。運営方法に工夫が必要です。
次回に向けて、ゲームの運用方法や種類について考える宿題が出ました。
次回は、お店の運営方法の話し合いになりそうです。
第1回の会議を終えたところですが、春休みバザールまで2週間程度しかありません。
残す2回の会議もフルスピードで進めないと間に合わない状態です。
新しいことだらけで、覚えること、考えることだらけで大変かもしれません。
でも、自分たちで考えて、自分たちで決めたことを、自分たちで実現する体験は、他にはかえられません。
100%でスタートしなくても大丈夫。
ワーク・イン・プログレスでいくぐらいの気持ちで、楽しみながら準備をすすめていきましょう!