プログラムレポート
『ま・あ・る』×『る・く・る』特別講座 ものづくりサイエンスツアー~色の不思議~ 館外講座の様子(2022年2月12日開催)
公開日:2022年02月14日
-
しごと・ものづくり講座
2月12日は『ま・あ・る』×『る・く・る』特別講座として、静岡科学館る・く・るで油性ペン染めバッグ作りと館内見学ツアーを開催しました。
午前の部は小学1年生から小学3年生までの親子講座として開催し、午後の部は小4年生から小学6年生までを対象に開催しました。
コラボ企画第3弾の今回は、る・く・るスタッフによる、色の実験講座、ま・あ・るスタッフによる油性ペン染めバッグづくり、最後は、館内見学ツアーとして普段は関係者以外入ることができない所の見学となります。
初めに色のしくみについてをる・く・るスタッフに教えてもらいます。
色の三原色、イエロー(黄)、シアン(青緑)、マゼンタ(赤紫)を確認します。
そのうち2つの色を混ぜて色を作っていきます。
イエローとマゼンタを混ぜて赤色、シアンとマゼンタを混ぜて青色、イエローとシアンを混ぜて緑色と色の組み合わせを学びます。
色の実験では、ろ紙を使って、水性ペンや油性ペンに含まれる色を解明していきます。
最初は水性ペンにしるしを描き、そこへ水を垂らして、色の広がりを観察します。
黒色は3種の原色が混ざっているということが理解できますね。
色を混ぜるとあらゆる色が作れます。
メーカーによって、同じ色であっても含まれる色素の種類や数が違っていることがあります。
色々なペンで実験するのも楽しいですね。
続いて、油性ペンを使って同じ実験を行います。
水を垂らしても変化しません。
ではアルコール液を垂らしてみるとどうでしょう。
色の分解を確認することができます。
ということは、水性ペンは着色剤と水、油性ペンは着色剤とアルコールが混ざってできているのだと理解できますね。
午後の中学年以上の回では、実験方法を変えて色の分解について考察しました。
じっくり時間をかけて、色の変化を確認します。
この原理を用いて、油性ペン染めバッグづくりを行います。
油性ペンバッグでは、キャラクターやイラストでなく、模様を描いてバッグをデザインしていきます。
「模様にはどんなものがありますか」の質問に、「〇、△、□、長方形、星、ハート、台形・・・」などなど、たくさんの形を発表してくれました。
油性ペンで描いた形が、アルコール液によってどんな形に変化するかを試します。
各模様の色の広がりを実験した後、バッグ本体へ模様を描いていきます。
好きな色を使って、バッグの両面に思いっきりデザインします。
線や丸をつなげる方や、塗りつぶす方などなど様々です。
デザインができた方から、アルコールを振りかけていきます。
スポイトを使って垂らす方や、スプレーを使ってアルコール液を噴射させてみたりと、方法によって広がりも異なり、とても面白いですね。
色が広がっていく様子を見ながらどんなバッグになるのかな・・・?
わくわくします。
素敵なバッグができました。
色が鮮やかでどれも素敵ですね。
バッグを乾かしている間、る・く・るの館内ツアーに出かけます。
普段は関係者以外入ることができない所を案内してもらいました。
実験準備室や展示物を保管する巨大倉庫、車一台分入る大型エレベーター、展示物を直す部屋など見学することができました。
お仕事の裏側まで見せていただき、とても充実したツアーでした。
科学の楽しさを体験しながら学ぶことができる『る・く・る』と、おしごと体験しながら職業観を養うことができる『ま・あ・る』のコラボ講座はこれからも開催予定です。
どんな内容の講座になるか、是非たのしみにしていてくださいね。