プログラムレポート
マンガを描こう! 講座の様子(2021年12月12日開催)
公開日:2021年12月13日
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しごと・ものづくり講座
12月12日は岩本三四郎先生にご協力いただき、インクとペンを使ってマンガを描く講座を開催しました。
デジタルでもマンガを描ける時代になりましたが、アナログで描くことは、絵を描く基礎になります。
また、模写をするということは、ただ真似をするということではなく「元の絵を注意深く観察して、ペンのタッチや流れをよく見る」ことが必要です。
模写をしていく中で、元の絵がどういう風にして描かれているのかを想像して実感する、大切な学びがあります。
まずは、いきなり本番の紙に描かずに、真っ白なコピー用紙に描きたいものを練習で描きました。
この時に、何がどういうバランスで描かれているかをしっかり見ておくことが大切ですね。
大体のバランスがつかめたら、本番用の紙に下描きをしていきます。
模写をするときは、模写する実物と同じ大きさになるように模写をすることが大事だと先生が仰っていました。
大きくしたり、小さくしたりすると、ペンのタッチを再現するのが難しくなってしまうからなんですね。
下描きが終わったら、次はペンの練習です。
今回使うのはGペンです。Gペンの先にはインクがたまるようになっていて、力の入れ方によってペン先が開いて、太い線も描けるようになっています。
まずはGペンの使い方の練習をしました。
強弱のつけ方や、線の引き方によって色々な表現ができることを体験しました。
練習が終わったら、今度は先ほど下描きをした本番用の紙にペン入れをします。
しっかり元の絵を見ながら、ペンの動きを想像して、模写をしていきます。
黒くて広いところはGペンは使わず、筆ペンで塗りつぶしました。
オリジナルの絵を描いた方もいました。
オリジナルの絵を描くときも、全体のバランスをどうするか考えたり、ペンの使い方をどうするかなど、基本は同じですね。
「絵の上達の道はとにかくたくさん描くこと」と先生が仰っていました。
ペン入れが終わったら、スクリーントーン貼りに挑戦しました。
スクリーントーンとは、薄いシール状になった模様の描かれたシートです。
マンガは白と黒だけで作られています。ちょっとグレーに見えたり、陰に見えたりするところは、細かい水玉が描かれたスクリーントーンが貼ってあるんですね。
絵の上に重ねて、貼りたい形に切り、丁寧に貼ります。
下の紙を切らないように力を加減して、デザインナイフで切って使います。
ストライプのスクリーントーンをちょっとずらして傘粘りすることで、網目模様ができることも学びました。
色々な模写の作品、オリジナルの作品が出来ました。
かわいいイラスト、迫力のあるシーンなど、皆さんそれぞれの模写、作品が出来ました。
作品が完成した後は、先生に色々な絵についての質問をする方もいました。
折角ですから、色々と聞いておきたいですよね。
大人と子どもの描き分け方、手を上手に描く方法、立体的に影をつける方法など、普段本で読むことでしか知れないことも、目の前で先生が実際にやってみてくださいました。
ペンの使い方を学んだり、新しい仲間を見つけたり、絵の疑問を相談出来たりと、充実した時間となりました。