プログラムレポート
目指せプロアスリート! 館外講座の様子(2021年11月7日開催)
公開日:2021年11月09日
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しごと・ものづくり講座
11月7日は静岡けいりんのご協力で、競輪場の見学ツアーを開催しました。
南入場口からスタートし、バンクに向かいます。
当日は場外レースでしたが大勢のお客様がいらっしゃいました。
競輪は、1レースで最大9名、最少5名の選手が時速70km近いスピードで熱いレースをおこなう自転車競技です。
競輪場のバンクは、各競輪場で一周の距離が異なります。
静岡けいりん場は、一周400mです。
前回に引き続き、元競輪選手の長谷川裕一さんにお越しいただき、バンクでの走行、選手時代の事、自転車の整備についてなど沢山お話をしていただきました。
レースでは5周合計約2,000mを走行して競技を行います。
順位を争う為、一番速く走って1着でゴールした選手が勝利となります。
しかし、競輪は選手の能力だけでなく、駆け引きや戦術などがたくさんあるので、選手の動き方なども見どころのひとつになります。
はじめに、参加者全員で傾斜角度があるバンクを登る体験をしました。
傾斜角度が最大の約30度に達する部分に登ると、「壁みたい」「滑り落ちそう」と皆さん驚いていました。
こんな急な斜面を自転車が走行するなんて驚きですね。
急な斜面のどこを自転車が走行するのか、実際に長谷川先生に走っていただきました。
レース時には70キロから80キロ程のスピードで走行するそうです。
走行音もかなり迫力がありましたね。
長谷川先生のかっこいい姿に、皆さん拍手喝采でした。
その後は、2グループに分かれて場内を見学します。
チケット売り場や特別観覧席も見学しました。
眺めがとてもいいですね。
綺麗です。
競輪場は全国に43カ所あります。
静岡は自転車が盛んなところでもあり、多くのプロ選手を輩出しているようです。
長谷川さんは競輪選手として23年間活躍されました。
競輪選手はスポーツ選手の中では比較的年齢を重ねても続けやすく、努力次第で安定して収入を得られるそうです。
次に、選手の宿舎に特別に入らせていただきました。
選手の皆さんはレース開催前から開催中の制限事項があります。
八百長などの不正行為を防ぐため、レースが終了するまでは身内に会うことや、携帯電話などで連絡を取ることもできません。
レースに参加する選手は、携帯電話などの持ち込みも禁止され、完全に隔離されます。
続いて、検車場です。
こちらでは、選手の皆さんが持参した自転車を組み立てを行います。
自転車整備やレースの天候に合せてギアを設定するそうです。
ローラー台に乗って行う練習を長谷川先生に披露していただきました。
今回ご参加いただいたお父さん方にも実際に乗って体験してもらいました。
ローラーの上でバランスを保つのは非常に困難ですが、皆さんとても上手でした。
長谷川先生からも「センスがありますね」とお褒めの言葉をいただきました。
公営競技の競輪で使用される自転車は「速く」「力強く」走るために作られている特別な自転車になっています。
競輪ではレースで使用する自転車を「レーサー」と呼び、選手の体型や能力に合わせて細かい調整やチューニングをします。
一般の自転車と大きく異なる点は、ブレーキがついていないということです。
ブレーキがない一番の理由は、速さを追求しているためです。
競輪用自転車であるレーサーは速く走る目的で作られた自転車なので、レースに負荷を与えるパーツは一切ついていません。
自転車を止めるときには、選手が漕ぐ力を抑えて停止させます。
競輪用の自転車の総重量は「約7kg~8kg」しかなく、非常に軽量なのも特徴的です。
実際に持たせていただきました。
小学生でも両手で持てる重さです。
今まで競輪に興味があった方もそうでなかった方も新たな発見があったかと思います。
競輪がどんな競技なのか、競輪選手や自転車の特徴について等詳しく知ることができましたね。
次回開催もおたのしみに!