プログラムレポート


電車の信号機を動かそう 講座の様子(2021年8月19日開催)

8月19日は、協和電工株式会社様のご協力で、電車の信号機について学ぶ講座を開催しました。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

 

協和電工株式会社は鉄道信号保安設備の設計・施工・保全をしている会社です。

入り口にある大きな鉄道車輪が目印です。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

日々、色々な鉄道会社から依頼を受けて点検をしたり、修理が必要な場合は部品を作って用意したり、現場に行って修理をしたり、交換した部品などを処分したりしています。

 

3階の講座の部屋からは、東海道線や新幹線の車両が良く見えます。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

 

人や車が線路内に閉じ込められてしまった時に使う「踏切支障報知装置(非常ボタン)」と「特殊発光信号機(特発)」の配線をします。

まずは、今回使う工具の説明です。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

しっかりと配線をするために、「圧着工具」という特別な道具を使います。

ケーブルの先に「アンプ(端子)」を取り付ける際に、しっかり取り付けるように力いっぱい挟むための道具です。

しっかりと力が入るように、持ち手が長くなっているのが「圧着工具」です。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

取り付ける線やアンプの形によって、それに対応した圧着工具を使います。

 

その他にも、ニッパーやドライバー、ラジオペンチ、ワイヤーストリッパー、NSボックススパナ、ファストンペンチ、電工ナイフなどなど、使ったことのある道具、聞いたこともないような道具をたくさん使って、今回の配線作業を行っていきます。

 

そして、今回の配線をのための回路について説明していただきました。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

 

本物の「踏切支障報知装置(非常ボタン)」と「特殊発光信号機(特発)」を使って配線を教えていただきます。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

▲踏切支障報知装置(非常ボタン)

 

 

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

▲特殊発光信号機(特発)

 

全てが正確に配線されると、「非常ボタン」を押した時に「特発」が光って、電車の運転手さんにお知らせをしたり、駅に向かって状況を伝えたり出来るようになるのですが、今回は「非常ボタン」と「特発」の配線だけをします。

 

FTB端子(写真左)とWAGO端子(写真中央)に指示書通りに配線をして「非常ボタン」と「特発」をつなぎます。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

 

二手に分かれて、作業をします。

電工ナイフを使って、太いケーブルの外側を外して、ケーブルの束を出します。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

ケーブル束を覆っているチューブはとても厚くて、力いっぱいナイフを使わないといけません。

ナイフの安全な持ち方、ケーブルの持ち方を教えていもらいました。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

ケーブルの束を出すことが出来たら「特発」につなぎます。

ケーブルからケーブルストリッパーを使って、線の部分を出して、端子を圧着させます。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

途中で抜けてしまって動作に不具合が出ないように、圧着工具を最後まで力いっぱい握って、圧着させます。

 

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

端子を圧着して特発にケーブルをつなぎました。こちらの端子はねじでしっかりとめるタイプです。

「線名札」を確認しながら、「どの回路の、どこからどこをつなぐのか」しっかり確認して取り付けました。

 

もう片方では、FTB端子(左)とWAGO端子(右)にケーブルをつないでいきます。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

配線作業は正確さが必要な作業です。

配線を一つ間違ってしまうと、きちんとライトが点かなかったり、場合によってはライトがショートしてしまったりします。

きちんと「線名札」を確認しながら取り付けて、間違いなく、確実に配線をしていきます。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

しっかり「線名札」を付けます。

 

こちらの配線をする時も、つなぐところに合わせた端子をケーブルにつけなくてはいけません。

電流の向きなどにも注意しながら、端子をしっかり圧着させて、配線をつないでいきます。

”ワイヤーストリッパーを使って、線を出して、端子を差し込んで圧着させる。”

ひとつひとつのワイヤーに丁寧に端子を圧着させます。

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

2021年8月19日_電車の信号機を動かそう

FTB端子やWAGO端子は差し込むタイプだったり、差し込んだ後にカバーを付けるタイプだったりと色々です。

「どの線に、どの端子をつけるか」「どの端子を、どこにつなげるか」きちんと確認しながら慎重に作業をしました。

 

配線が完了したら、先生方が最後の仕上げをしてくださって、回路が間違っていないか試験をしました。

回路が完成したら電源を入れます。ブレーカースイッチをオンにすると回路全体に電流が流れます。

電流が流れている時は回路に触らないようにします。

チェッカーを使って電流がきちんと流れているか確認をします。

 

確認が終わったらいよいよ、動作試験です。

いつもは押すことがない「非常ボタン」を力を入れて押すと、「特発」が反時計回りに光り、警報音が鳴りました。

配線は間違っていませんでした。

 

先生が配線を少し変えて、動作試験をしてみました。「特発」がでたらめに光ります。

 

五角形の「回転型特発」は人が右手で発煙筒を持って回している様子を基準にして作られているので、電車から見たときにきちんと反時計回りに点灯しなくてはいけません。

ちょっと配線を間違えるだけで、特発の動作に支障が出て、電車の運行に支障が出てしまうので、間違いなく配線することの重大さが良く分かりました。

 

室内での作業でしたが、先生方が実際に作業をする時は雨の日や暑い日、風の強い日、屋外で線路の周りにある、もっと色々な設備を点検しています。

自然現象で、突然動かなくなってしまった設備を点検する時もあります。

お昼も夜も関係なく機械は故障してしまうことがあります。

その度に、必ず現場に向かい人の目で見て、何が必要なのか判断して作業をしなければいけません。

機械ではできない仕事なので、先生方は人の命を守るため安全に車両を動かすため、毎日活動されています。

 

鉄道に携わる、みんなの安全を守る・・・そんな仕事のことを将来考えている人は、是非協和電工株式会社様のことを調べてみてくださいね。

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