プログラムレポート
ハーバリウム文具作り ハーバリウムを使ったマイ定規とペンを作ろう講座の様子(2021年7月23日開催)
公開日:2021年07月30日
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しごと・ものづくり講座
7月23日はきょうびしやのたかばたけあや先生にご協力いただき、ハーバリウムを使った文具を作る講座を開催しました。
今回は厚さが少ない定規や、細いボールペンに使用するということで、スターフラワーやアジサイ、カスミソウのプリザーブドフラワーや、先生手作りのデイジー、クローバー、レースフラワーの押し花や、キラキラのビーズを用意してくださいました!
プリザーブドフラワーは一度、花を特殊な液につけて脱色して、再度色を付けたものです。
カラフルになっていますが、花や茎の向きは生花の時と同じままになっています。
これを立体的なまま保存しておく植物標本のことを「ハーバリウム」と言います。
先生は、「贈ったお花がもっと長持ちする方法はないのかな?」という疑問から、ハーバリウムにたどり着いて、今の仕事を始めたそうです。
まずは定規作りから始めました。
定規を作るときは、専用の透明な定規の型にプリザーブドフラワーや押し花、ビーズを入れていきます。
パーツを配置するときは、使うときの裏返しの向きから配置をします。
時々、中身がこぼれたりずれたりしないようにしながら、定規を持ち上げて、表から見て確認します。
パーツを入れすぎるとフタが閉まらなくなるので、入れすぎないように注意します。
ちょっと平らにしたいときは、手の熱で押さえて平らにしました。
「手アイロン」という技術で、実際にあや先生も作品を作る時にやっているそうです。
花やビーズを並べ終わったら、硬化剤と主剤を15gずつ合わせて、よくかき混ぜて「固まるハーバリウム」フルードゥグラスの素を30g作ります。
二つの液を混ぜると化学反応で自然と熱を発して、時間をかけて固まっていくそうです。
混ぜ残りが出来ないように、泡が出来てしまわないように、ゆっくり、しっかり、コップの底までかき回すように二つの液を混ぜます。
二つの液がしっかり混ざったら、定規の型の中に少しずつ入れていきます。
今回は固まるのを早めるために、乾燥機を使いました。
乾燥機のフタを閉めて、固まるのを待ちます。
固まるのを待っている間に、今度はハーバリウムボールペンを作ります。
ハーバリウムボールペンは色々な種類が出ているので、先生とじゃんけんをして勝った人から本体を選びました。
色々な種類のハーバリウムボールペンがありますが、構造は同じです。
上半分がハーバリウムになっていて、下半分がボールペンになっています。
ボールペンのインクがなくなっても、替え芯を変えれば使えるようになっています。
早速、上下のパーツを離して、上のパーツのフタを外して中にお花を入れていきます。
ハーバリウムボールペンはフルードゥグラスではなく、オイルを使ったハーバリウムで作ります。
お花やビーズを竹串を使って慎重に入れながら、少しずつハーバリウムオイルをスポイトで丁寧に入れていきます。
この時も、ボールペンを使う時は、入れている時と逆の向きにして使うので、「逆さまにした時にどんな風に見えるか」を考えながら、入れていきました。
オイルが夏の暑さで膨らんでしまった時のために、中に少しだけ空間を残してフタをします。
夏休みということもあり、講座中に夏休みの宿題の話になりました。
あや先生は子どもの頃、宿題を夏休みのはじめに済ませてしまって、残りの時間で本をたくさん読んだり、自由研究をしていたりしたそうです。
そして「小学生の頃にやったこと、興味を持ったことが大人になってから活きてくる」とおっしゃっていました。
今日の参加者の皆さんも、興味のあることがあったらドンドンやってみてくださいね。
そんな話をしていると、定規の乾燥が終わりました。
ちょうど同じタイミングで、ボールペンのハーバリウムも出来上がり、上下のパーツを接着剤でくっつけました。
定規にも裏側からフタをしました。
最後にみんなで完成した定規とペンを並べてみました。
お店で売っているような、きれいなマイ定規、ボールペンが完成しました。
さて、夏休みの始まりです。
皆さんは何に興味を持って、どんな体験をしますか?