プログラムレポート
ま・あ・る×WAZAチャレンジ教室 フラワーアレンジメントづくり 講座の様子(2021年2月11日開催)
公開日:2021年02月12日
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しごと・ものづくり講座
2月11日は、WAZAチャレンジ教室の一環で、静岡県フラワー装飾技能士会の田中義人先生にバレンタインを意識したフラワーアレンジメントを教えていただきました。
田中先生は、焼津市で『フラワーショップ楓(メイプル)』というお花屋さんを営んでおられるお花のスペシャリストです!
①の回は小1~小2親子向け、②の回は小3以上向けに開催しました。
どちらの回も、使用する花材は同じです。
- バラ
- カーネーション
- ガーベラ
- トルコ桔梗
- スプレーカーネーション
- スイートピー
- カスミソウ
- ポリシャス
※ガーベラは、なんと静岡県が生産量日本一!今回ご用意いただいたガーベラは島田市で生産されたものでした。
まず初めに、お花屋さんに限らず、全ての技能士さんたちが仕事をする上で徹底して守っていることについて教えてくださいました。
- 道具の扱い(ケガをしないように)
- 身の回りをキレイに整える(作業中にゴミを散らかさない)
- 周りの状況に気を配る(他の人の作業の進行を妨害しない)
特に①のケガをしないようにする・・・ということが特に大切だと繰り返し伝えてくださいました。
今回は花を切るためにハサミを使うことが多いので、作業に取り掛かる前に指を切らないようにみなさん意識することができました。
お仕事の心得を学び、早速フラワーアレンジに取り掛かっていきます。
初めにお水を含ませる前のオアシスを持たせてもらいました。とても軽いですね!
お花たちにとって大切な水分を、このオアシスに含ませます。
バケツの中に水を張って、そこにそっと置くだけ!
ついつい、早く水分を含んで欲しくて押し込んでしまいたくなりますが、ぐっと我慢。
押し込むことで、オアシスのなかに空気が入ってしまい、内部まで水分を浸透させられなくなってしまうそうです。
保護者のみなさんも、子どもたちも「へえ~!」と驚いていました。
今回のフラワーアレンジは、箱の中にお花を敷き詰めるイメージの『ボックスフラワーアレンジ』でした。
箱の中にオアシスをセットするところからスタート!
箱の蓋を閉めるところまで想定して、「箱からはみ出さないように」「蓋をしめても花がつぶれないように」この2点を意識して進めていきました。
基準になる高さのお花を一番初めに挿してみます。
バラは、茎もしっかりしていてお花も大きいのでまずはバラから挿しました。
一人一人の感性のまま好きにつくっていただくのが基本ではありますが、用意されたお花の中でもそれぞれの特徴に合わせて挿す順番が決まってくるそうです。
今回は、初めの方に挿す花はしっかりとしたもの(バラ・カーネーション・ガーベラ)、その後は隙間を埋めるようにポリシャス(葉)、そこからトルコ桔梗やスイートピー、カスミソウを挿すのだそう。トルコ桔梗やスイートピー、カスミソウは茎が弱く折れやすいので、最後にするのですね。
挿すときの茎の切り方にもコツがあります。
切れにくいハサミで無理やり押すように切ってしまうと、茎がつぶれてしまいます。
つぶれてしまうと、水分を十分に吸収することができなくなってしまいます。
そのため、お花屋さんではハサミではなくナイフを使用するのだそうです。
ナイフの扱いも慣れていないとケガの危険があるので、今回はお花用のハサミを用いてカットしました。
まっすぐ切るよりも、斜めに切った方が断面積が広くなり、水分を多く吸収することができます。
また斜めにカットすることで、オアシスに挿したときに安定するそうです。
隙間を埋めるように、やわらかいお花を挿していくのはなかなか大変です。
みなさん、優しくそっとかきわけながら作業を進めます。
時には、離れた位置から全体のバランスをみて配置を決めていきます。
2月14日が「バレンタインデー」なので、バレンタインを意識したハートのピックもご用意いただきました。
最後の仕上げにハートのピックを挿します。
日本でバレンタインというと「チョコ」のイメージが強いですが、世界では男性から女性に花束を贈ったり、友情の証として友人にチューリップを贈ったり・・・という文化があるようです。お花はいつもらっても嬉しいものですよね。
素敵なボックスフラワーの完成です☆
みなさん同じ花材を使っていても、完成したボックスフラワーはすべて違う作品に仕上がりました。
それぞれの個性がよく表れていましたよ。
蓋を閉めるとまるでケーキかのような、華やかな箱に・・・。
お家に帰って、蓋を開けたらきっと家族が驚いたことでしょう♪
気分が塞ぎがちな時でも、お花がそばにあると気持ちが潤うものだと改めて感じさせられました。
日頃から生活にお花を取り入れていきたいですね。