プログラムレポート
プログラミングのおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2018年3月31日開催)
公開日:2018年04月02日
-
こどもバザール
3月最後のとくべつなおしごとは常葉大学教育学部の学生さんによる「プログラミングのおしごと」でした。
プログラミングは、2020年から小学校で必修となることが決まったため、ご存知の方も多いと思います。
プログラミングという名前は聞いたことがあるけど、実際にやったことはない!という子がまだまだ多いですが、今回のおしごとでは、学生さんたちが子ども達一人一人に向き合い、きめ細やかに教えてくれたので、ほとんどの子がおしごとが終わるころにはプログラミングってなんだか楽しい!と感じていたようでした。
今回のおしごとでは、4つの機器を使ってプログラミングを行いました。
1つ目は「MESH(メッシュ)」です。
ま・あ・るでは、しごと・ものづくり講座で数年前から利用しているので、触ったことがあるという子も何人かいました。ipadを使ってプログラミングをすると、それぞれのタグが反応し音が出たり、光ったりします。
音を変えたり、光の色を変えたり、タグ同士を組み合わせて使うことも簡単にできます。ipadを使うので、キーボード入力ができなくても楽しめるため、今回は小学1年生からおしごとに挑戦しました。
まずは、プログラミングの基本の説明を聞きました。学生さんが模造紙で作ってくれた手づくりの表示を見ながら学びます。
今回のお題は「こどもバザールでお店を運営するこども店長さんからの困りごとを解決する」というもので、今回のために事前にこども店長にアンケートを実施して、それをもとに特別につくられたものです。
自分のプログラミングが誰かの役に立つというのがイメージしやすかったため、子ども達は使命感をもって意欲的に取り組んでいました。
レベル1の困りごとから挑戦し、限られたおしごと時間の中でいくつ解決できたかによって、レベルが決まり、最後にシールのついた認定証がもらえます。
時間切れで悔しい想いをした子もいれば、レベル10までたどり着き、大喜びしている子もいました。
最後に事後に分析と考察ができるよう一人ずつアンケートを取っていましたが、「むずかしかったけど楽しかった!」という感想が多かったようでした。
すごく楽しかったから!と、何度もおしごとに来る子もいました。
他のブースでは、「 micro:bit(マイクロビット)」、「レゴⓇWeDo2.0」、「Sphero SPRK Edition(スフィロ スパーク エディション)」を使ってプログラミングを学びました。
「 micro:bit(マイクロビット)」は、イギリスで開発されたプログラミング教材だそうです。
あまり知られていないので、こども達はもちろん初めてだったのですが、「プログラミングで名探偵」というテーマで、挑戦状にかかれた問題を解決していきました。自分の好きな絵柄を表示させたり、数字を表示させたりすることができていました。
学生さんが信号をうまく表現したプログラミングを準備してくれていて、それを見た子ども達は、身近に当たり前にあるものが人の手によってプログラミングされていることを知り、驚いているようでした。
こちらも最後に解決の証がもらえました。
「レゴⓇWeDo2.0」は、レゴを使ってプログラミングが学べます。
今回は、レバーを回して電気を作り、それをレゴとタブレット端末につなげ、アームを動かし、リモコンのしくみを学びました。こちらは自分の好きな形に組み立てたレゴが動き出すという一昔前には想像もつかない夢のような機器でした。
「Sphero SPRK Edition(スフィロ スパーク エディション)」は、ボールの進む速さや時間、方向をプログラムして、その指示通りにボールが転がったり、光ったりします。
こちらはテーブルを使って、木の障害物をよけながらゴールにたどりつくようにプログラミングをしていきました。何度も失敗しながらもゴール目指して、微調整を繰り返します。最後にゴールにたどり着いた時の達成感はとても大きかったようです。
レベルアップしたコースは、小学生はクリアできませんでしたが、新中学1年生と2年生の2人が見事にクリアしました!
こちらはぜひ動画をご覧ください。
今回のおしごとでは、延べ64人の子ども達がプログラミングに挑戦しました。どのブースでも、うまくいかなかったところの原因を考えて、解決策を見つけて、やり直し、試してまたやってみるというように自分で課題をみつけて解決するという流れを自ら楽しみながらやっていたのが印象的でした。
学生さんたちも、子ども達にどうやったら楽しんでもらえるかを常に考えながら教えてくれていました。
今回の様子は、4月2日の静岡新聞の朝刊にも掲載されています。
常葉大学の皆さんと先生方、ご協力ありがとうございました!