プログラムレポート
つかめる水を作ってみよう!講座の様子(2025年8月12日開催)
公開日:2025年08月13日
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しごと・ものづくり講座
8月12日は、MASの増田琴乃先生にご協力いただき「つかめる水を作ってみよう!」の講座を行いました。
※MAS(ま・あ・るアシスタントスタッフ)とは、小学生時代に「こども店長」を経験した18歳以上のアシスタントスタッフのことです。
最初に先生から実験の目的や注意事項、手順と材料の説明がありました。今回は食品添加物のアルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムを使って実験をしていきます。
説明のあとに、まずはアルギン酸ナトリウムを計量しました。薬包紙をのせて、ゼロに合わせて2グラムを計量します。薬包紙はとても薄い紙なので、とばされないように注意しながら作業をしました。
計量ができたら、ペットボトルの水の中にアルギン酸ナトリウムを入れます。
こぼれないように慎重に作業をしていました。
ふたをしっかり閉めたら、思い切り振ります。ダマがなくなるまで溶かすにはしっかりと混ぜないといけないため、約10分間、ペットボトルを振り続けました。
最初はどの子も楽しそうでしたが、5分経過したころには疲れが出てきた子もいました。隣の人と協力したり、態勢を変えたりしながらダマのないなめらかな状態になるまで混ぜました。
「あと2分くらいです!」と、先生から声がかかりました。終了までもう少しです。
最初は混ざり合っていなかったアルギン酸ナトリウムが水に溶けてとろりとしてきたら、混ぜる作業は終了です。
先生がしっかり溶けたか確認して回ってくれました。低学年の方にはなかなか大変な作業でしたが、みなさん最後まで頑張りました。
続いて、乳酸カルシウムを計量してボールに入った水に溶かします。粒状なのでころころ転がってしまうので、注意しながら計量をします。
ボールにいれてスプーンで混ぜると、こちらはすぐに溶けて見えなくなりました。
2つの液体の準備できたらいよいよつかめる水づくりです。大きめのスプーンにアルギン酸ナトリウムを溶かした水をいれて、乳酸カルシウムが溶けた水の入ったボールにそっと入れていきます。
ボールに入った途端にゼリー状に固まりはじめました。とても不思議な現象ですね。
スプーンに入れる量を調整すれば、大きいものや小さいもの、長いものも作れます。スプーンにくっついたものはつららのようにも見えました。
しばらくそのままボールに入れておくとしっかり固まるとのことで、しばらく置いておきます。
待っている時間にこの実験の詳しい説明が先生からありました。
今回の実験に使ったアルギン酸ナトリウムは海藻由来の食物繊維で、乳酸カルシウムに触れるとヌルヌルのゼリー状になります。
この反応を利用して、今回はつかめる水を作りましたが、アイスクリーム、タレやソースなどの食品に添加されて活用されているそうです。
説明のあとは、完成したつかめる水の感触を思う存分楽しみました。はじめての感触に自然と笑顔がこぼれました。
つかめる水をつぶすと水が勢いよく出てきました。膜が張って中に水が入っているというのがよくわかりました。
きれいにできたよ、と見せてくれました。
こちらはうさぎのような形になりました。ほかにも「ボーリングのピンみたいになった!」「透明なウインナーみたいなのができたから見て!」など、つかめる水の不思議な形から子どもたちの想像力がどんどん膨らんでいました。
お気に入りを見つけてお持ち帰り用の袋にそっと入れました。
今回は夏休みの自由研究にもぴったりの実験でした。参加者のみなさんはぜひ夏休みのうちに今回の実験の結果や感想をまとめたり、材料を用意しておうちで再現してみたりしてみてくださいね。
増田先生、ありがとうございました。