プログラムレポート
霧箱で放射線を見てみよう 講座の様子(2025年8月3日開催)
公開日:2025年08月04日
-
しごと・ものづくり講座
8月3日は静岡エネルギー・環境懇談会様と、静岡大学の矢永誠人先生にご協力いただき、「霧箱で放射線を見てみよう」の講座を行いました。
放射線ってなんだろう?
放射線と聞くと、なんだか怖いもののように思う方もいるかもしれませんが、実はみなさんの身近なものからも発生しているということを学んでいきましょう。
病院で行うCT検査では、エックス線という放射線を後ろから当てると、骨は白く、肺などの臓器は黒く写し出されます。
放射線にはいろいろな種類と働きがあるそうです。
放射能温泉、ホウレンソウなどのカリウムを含む食べ物、鉱物など、私たちの身近に放射線は存在しているんですね。
後半は、実際に放射線を観察する実験をしましょう。
丸いプラスチックのケースに、スポンジを側面に沿わせて置きます。
そこにアルコールを染み込ませます。
ポリウムという鉱物を中央に置いて、アルコールが蒸発しないためにふたをして密封します。
この観察は、空に飛行機雲が見れる原理と同じです。
空気中には、目には見えない細かい水分が漂っていて、飛行機雲の排気ガスが水分にくっつき、目に目る形で飛行機雲として現れる仕組みです。
今回は、ドライアイスを使い、鉱物から発生する放射線を観察してみます。
部屋を暗くして、ブラックライトを当ててみましょう。
じっくり観察をしていると、四方八方に放射線の煙りのような線が出ているのが分かりました。
「出てきた!」「見えたよ!」とみなさん、放射線を確認することができましたね。
今回実験で使用した鉱物から発生している放射能は、人体に全く害のないもので、害が出るとしたらなんと134憶年後だそうです。
放射能は多量でなければ安心していいものということを学ぶことができました。
ぜひお家でも実験をしてみてくださいね。
またの開催をお楽しみに。