プログラムレポート
日本銀行見学ツアー 館外講座の様子(2025年8月1日・7日開催)
公開日:2025年08月21日
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しごと・ものづくり講座
8月1日と7日は、日本銀行静岡支店様にご協力いただき「日本銀行見学ツアー」を開催しました。
日本銀行は「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」の機能を担っています。
また、日本の中央銀行として、日本経済の発展にも貢献している重要なポジションにあります。
現在、日本銀行静岡支店は「金座町」にあります。
「金座町」の由来は、江戸時代に小判を作っていた「駿河小判座」からきているそうですよ。
先生から皆さんにクイズです。
2024年12月末に世の中にはどれくらいのお金があったでしょうか? 正解は、124,100,000,000,000円。124兆1千億円だそうです。
ものすごい金額ですね。
これらのお札を積み上げると富士山の高さの何倍になるでしょうか? 正解は、495倍で、約1,870kmです。
最後のクイズは、お札を横に並べると地球何周分になるでしょうか? 正解は、なんと、73周で、約291万kmとなります。
大量のお金が出回っていることを知ることが出来ました。
続いて、「お札のヒミツ」を見てみよう!ということでワークシートに沿って、日本銀行券の偽造防止技術を学びます。
偽造防止の観点から、日本銀行券には特殊な印刷技術が使われています。
2024年7月から発行された新しいお札の偽造防止技術には非常に高度な印刷技術が使われています。
触って、透かして、傾けて、じっくり観察していきましょう!
- 「深凹版印刷(ふかおうはんいんさつ)」
額面数字、識別マークなどは、インキが盛り上がり、触るとざらざらしているのが分かります。
- 「識別マーク」
これは目の不自由な人も、手触りでお札の種類が分かるようになっています。
- 「高精細すき入れ」
従来からの肖像のすかしに加え、背景に高精細なすき入れ模様が加わりました。
- 「すき入れバーパターン」
券種毎に本数が異なる縦棒のすき入れがあります。
- 「3Dホログラム」
傾けると、三次元の肖像が回転します。実際に動いているように見えるのですごい技術です。
- 「潜像模様(せんぞうもよう)」
傾けると、額面数字(表)、NIPPONの文字(裏)が浮かび上がります。
最後に、拡大鏡とブラックライトを使って「マイクロ文字」、「特殊発光インキ」を確認します。
- 「マイクロ文字」
拡大鏡を使うと、コピー機では再現できないほど小さな文字が見えます。
- 「特殊発光インキ」
ブラックライトを当てると、表面の印章など、お札の一部が光ります。
偽造防止技術をじっくり学ぶことが出来ましたね。
続いて、展示コーナーです。
1億円の重さ体験やお金にまつわる様々な資料を確認することができましたよ。
1億円の模擬パックは10kgあります。
日本銀行で記者会見を行う場所で記念撮影をします。
みなさん、とても良い表情ですね。
子ども達から、お金に関する質問も出ましたよ。
「ホログラムの材料って?」「お札を作るのにいくらかかるの?」「日本銀行静岡支店ではどのくらいのお金を保持しているの?」日本銀行の支店長が、分かりやすく丁寧に答えてくださいました。
お土産もいただきました!
こちらは古くなったお札を裁断したものですので、袋から出して貼り合わせても、紙幣として使用することは出来ません。
最後は店内見学です。
※店内は写真撮影が禁止されている為、店内見学の写真はありません。
1時間、親子でじっくりと日本銀行とお金について学ぶことができましたね。
日本銀行静岡支店の皆様、貴重な機会をありがとうございました。