プログラムレポート
薬剤師体験をしよう!講座の様子(2025年7月31日開催)
公開日:2025年08月01日
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しごと・ものづくり講座
7月31日は薬局みかんの花の八木先生と県立大学薬学部の学生さんにご協力いただき、薬剤師体験をする講座を行いました。
まず薬剤師についてクイズ形式で学びました。最初は日本にある薬局の数はいくつでしょうか?という問題でした。
答えを予想してプリントに記入します。
正解は6万でした!正解してガッツポーズ!コンビニより少し多いくらいの数とのことで思っていたより多かったのではないでしょうか。
2問目は、薬局みかんの花薬局内には何種類の薬が置いてあるでしょうか?という問題でした。
正解は1200種類でした。
すべての薬の名前はもちろん、用途や注意点を把握して患者さんにお薬を渡すと教えていただきました。薬の名前を覚えるだけでも大変そうです。
3問目は薬剤師の数についての問題でした。
日本には約32万人の薬剤師の方がいるそうです。
薬剤師の方は主には薬局や病院、ドラックストアで働いていますが、それ以外の場所で活躍する薬剤師さんもいるとのことでした。八木先生も薬剤師になって最初のころは調剤薬局ではなく、医薬品の開発をする会社で薬剤師として仕事をしていたそうです。
クイズのあとは、昔と今の医療の在り方や考え方の違い、これからの未来の医療についてのお話を聞きました。高齢化が益々進むこともあり、医療の在り方や考え方が時代に合わせて変化していくというお話を聞きました。薬剤師には今後も専門性と人間力が必要になるということもわかりました。
後半は、4つのグループにわかれて薬剤師のお仕事を体験しました。調剤、監査、投薬の3つのお仕事の中から8種類の体験を行いました。
- 調剤体験
0.00gまで測れる機械を使って、粉薬に見立てたお塩の量を測ります。
0に合わせてから慎重に測りました。0.01gまで正確に測るのはなかなか難しかったようです。
測った薬は最後に薬包紙で包みました。
・OD錠観察
OD錠とは、口の中ですぐに溶ける錠剤のことだそうです。OD錠を水に入れて溶け具合を観察しました。
水なしで飲めるOD錠は、災害があったときにも重宝するそうです。水がない時にも薬が飲めるというのはとても便利ですね。
- 投薬指導体験
練習用の薬剤の入っていないトレーナーを使って、吸入指導の体験をしました。
薬剤師役と患者さん役に分かれて、吸入方法をお伝えしました。わかりやすい言葉で説明をすることができました。
- 監査体験
分包された粉薬の中に、異物が入っていないか確認します。小さい異物も見落とさず、上手に探すことができました。
- 分包体験
分包機がなかった昔は、薬包紙に1回分ずつ薬を包んで渡していたそうです。
みなさん上手に包むことができました。
- 脱カプ、粉砕体験
錠剤を飲めない方のために、錠剤に見立てたラムネを乳鉢ですりつぶして粉状にします。
カプセルの中身も確認しました。
- シロップ剤作り
1日3回、6日分の計120mlのシロップ剤を大きな容器に作ります。※お薬に見立てたカルピスが入っています。
患者さんに分かりやすいように名前を書いたラベルを貼ったり、メモリをつけたりもしました。
- 錠剤カット体験
調剤用のハサミを使って、錠剤を半分に割ってみます。小さなスプーンを使って割る方法も教えてもらいました。※ラムネを使用しました。
たくさんの方に薬剤師のおしごとを体験していただくことができました。参加者のアンケートに、将来薬剤師になりたいなと思った!と書いてくれた方もいました。将来が楽しみです。