プログラムレポート
静岡けいりん場へ行こう! 館外講座の様子(2025年3月16日開催)
公開日:2025年03月17日
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しごと・ものづくり講座
3月16日は、静岡競輪場の皆様にご協力いただき、静岡けいりん場の見学ツアーを開催しました。
昨年に引き続き、今年もMASの山本啓一朗くんがサポートスタッフとして協力してくれました。
※MAS(ま・あ・るアシスタントスタッフ)とは、こども店長OB・OGである18歳以上のアシスタントスタッフのことです。
以下、啓一朗くんが活動レポートをまとめてくれました。
南入場口に集合し、場内の女性・子供向け施設であるBigi-na!!(ビギーナ)へ。
今回は、静岡支部所属として現役で活躍されている2名の選手、佐藤明選手と杉沢毛伊子選手にお越しいただきました。
佐藤選手はA級2班の所属、杉沢選手はガールズケイリンの選手として月に10レースほど全国各地の競輪場にて活躍しています。
佐藤選手と杉沢選手から記念品をプレゼントしていただきましたよ。
うれしいですね。
次に、他の競輪場で行われている実際のレースを視聴します。
今回も元競輪選手として活躍された日本トーターの長谷川裕一さんにレースの解説をしていただきました。
長谷川さんは8年前に引退されるまで約23年も静岡支部所属の選手として活躍されました。
今回も現役時代の貴重なお話はもちろん、実際のレースの解説をしてくださいました。
こちらが、競輪場にて配布されている出走表です。
選手の所属地や年齢のほかにも、過去競争の結果やレースの賞金など情報が多く記載されています。
出走表をもとに、実際にリアルタイムで行われた大垣競輪のレースを観戦します。
競輪は、年齢に関係なく選手自身の賞金が懸かったガチンコレースです。
男子競輪では地区ごとにラインと呼ばれるチームで並び、先頭を走る先行選手がレースをつくります。
長谷川さん曰く、番手選手と呼ばれる先行選手の後ろにつく選手が有利だそうです。
実際に、視聴したレースも番手選手が1着入線でしたね。
いよいよ、実際のレース中に使用される施設の見学です。
選手のお2人に案内をしていただきます。
まずは、選手が開催期間中に宿泊する寄宿舎である、あおい会館の見学です。
佐藤選手が説明してくださいました。
こちらが食堂です。
開催期間中の食事はビュッフェ形式で行われ、選手たちは決まった時間食べているそうです。
静岡競輪場の食堂は7階にあり、天気がいいと富士山が見えるため、県外の選手から評判がいいそうです。
(参考に、当日に開催していた大垣競輪場は4階建てだそうです)
食堂の横には売店があり、こちらも自由に購入可能だそうです。
特にミッドナイト競輪と呼ばれるレースでは夜遅い時間に開催されるため、利用する選手が多いそうです。
次に下の階に降りて実際の選手部屋の見学です。
こちらが選手たちが開催期間に宿泊する部屋です。
部屋は4人部屋となっており、同じ県や同じ地区の選手と過ごすそうです。
(逆にレースの作戦などを立てる関係で他地区の選手と同部屋ということは珍しいそうです)
競輪は公営競技のため、開催期間中は電子機器などを用いた外部との通信は制限されます。
そのため部屋にDVDなどを持ち込んで過ごしているそうです。
3階にある浴場です。
中にはサウナもあり、選手たちがレースの疲れを癒します。
2階の大広間です。
開催期間中はこちらに選手が多く集まるそうです。
次に、選手たちが自転車を整備する検車場の見学です。
こちらはガールズ選手の杉沢選手と元選手の長谷川さんが案内をしてくださいました。
ローラーと呼ばれる練習器具を見学しました。
杉沢選手はスムーズに乗っており簡単そうに見えますが、実際ローラーの上で自転車を乗るのはとても難しいです。
実際の選手たちの中には、両手を離した状態でアップやトレーニングを行っている選手もいるそうです。
杉沢選手が実演してくださいました。
「もがき」と呼ばれる全力漕ぎでは実際には約70㎞ほどの速度が出ているそうです。とても速いです。
特別に長谷川さんにサポートしていただきながら、保護者の方にも体験していただきました。
上手に乗ることができました。
杉沢選手による実際の自転車の整備です。
ガールズケイリン用の自転車はサイズがXS、S、M、Lなどのサイズがあり、男子競輪用の自転車は自分の好みに合わせたオーダーメイドだそうです。
フレームのみでおよそ40万円ほど、オリンピックなどの競技用自転車はもっと高く1台でおよそ100万円以上です。
また、男子用と女子用で自転車の種類も異なります。
ガールズケイリンで用いられる自転車はカーボン製なので軽く、男子競輪用の自転車はスチール製なので少し重たいです。
男子ではブロックと呼ばれる相手選手への牽制が可能なのに対し、ガールズケイリンは牽制はなく勝負所でゴールに向けて前に踏むことが重要です。
その時のコンディションに合わせて選手自身が自転車を整備しているそうです。
雨天のため、バンクと呼ばれる実際のレーストラックの見学はできませんでしたが、普段入ることのできない競輪場内部を沢山案内していただきました。
静岡競輪場担当者様、佐藤明選手、杉沢毛伊子選手、貴重な機会をありがとうございました。
MASの山本がお届けしました。