プログラムレポート
銅板ヘラ出し体験!講座の様子(2025年3月9日開催)
公開日:2025年03月13日
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しごと・ものづくり講座
3月9日は、静岡県板金工業組合清水支部の林孝之先生、伏見一雄先生、金井保栄先生のご協力で、銅板ヘラ出し体験!講座を開催しました。
「銅板ヘラ出し」とは、銅板をヘラで押すことで立体的な形に仕上げていく技法のひとつです。
どんな風に出来上がるのか楽しみにですね。
はじめに、10種類の下絵から好きな絵を選びます。
桜や梅の花、犬やウサギ、カメレオンなどがあり、桜とスズメが人気でした。
まず、下敷きの板をスポンジ面にして、ベニヤ板を置き、ボールペンで枠の線をつけます。
次に銅板、カーボン紙、下絵の順に重ねて、マスキングテープで止めます。
ボールペンで強く!跡がしっかりつくようになぞり、銅板に絵を写します。
みなさん、何度も紙をめくりながら線がしっかりついているかを確認しながら書き進めていきます。
上手に線を写すことができました。
次に、下敷きの板を固い面に裏返して、線の上をボールペンでなぞります。
ここでも、しっかりと力強く線をなぞることでこの後の作業がきれいに仕上がるそうです。
みなさん最後まで一生懸命描くことができました。
柔らかい銅なので、なぞった線はへこみ、凹凸がはっきりとしてきましたね。
次に、より立体感を出すために様々な太さの木製のヘラを使って、線の内側をへこませていきます。
細かいところは細いヘラ、広いところは太いヘラを使い分けていきます。
裏にしてみたり、遠くから確認してみて凹凸を確認しながら、みなさん完成に近づいてきました。
オリジナルの絵を付け加えた方もいましたよ。
先生方に何度もチェックをしてもらい、「いいね!上手だよこの調子!」「もう少しへこませてみようか、がんばれ!」と声をかけてもらってやる気が出ました。
完成です!
このあと、先生に四隅を整えてもらい、縁をベニヤ板に織り込みます。
最後の作業、銅を凹凸がへこまないようにやさしく磨きます。
拭いたところはピカピカになり、布には黒い色が付きます。
さび止めのラッカースプレーをして、紐をつけてもらいました。
素敵な作品に仕上がりました。
先生方、ありがとうございました。
またの開催をお楽しみに。