プログラムレポート
森林体験ツアーに行こう! 館外講座の様子(2024年11月4日開催)
公開日:2024年11月07日
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しごと・ものづくり講座
11月4日は、アトリエサクラ有限会社の皆さんにご協力いただき、「森林体験ツアー」を開催しました。
森林体験ツアーの会場は、安池林業 k-forestryの森です。
アトリエサクラの湯浅先生が林業家の先生方を紹介してくださいました。
安池勘司先生、小林誠司先生、森藤真史先生、大石祐輔先生、田淵勝也先生の5名です。
先生方と一緒に、楽しみながら安全に山を登ります。
安池先生より山を登る際の注意として、「必ず山側を歩きましょう!」と教えていただきました。
登り始めると、山と山との境界線が見えました。
管理をされている森とそうでない森です。
右は、安池先生が管理している森で、左は他の方の森林です。
安池先生の木々はどれもまっすぐに伸びているのに対して、管理がされていない森は、あらゆる角度から木々が生い茂っています。
「全然違うね」「安池先生の木々はどれも美しいね」「安池先生の木はぐんぐん育っているね」と、違いは一目瞭然です。
続いて、安池先生が「枝打ち」を実演してくださいました。
「枝打ち」は、節がなく、品質の良い材木を作るために、木の成長過程で育ちの悪い枝を除去したり、枝で込み入った人工林の枝を切り落として人工林の生育環境を整えたりする作業です。
手間も労力もかかりますが、高品質の材木を生み出すためには欠かせない作業であると安池先生が教えてくださいましたよ。
素早く木に登る安池先生。すごいですね。
そして、ノコギリを使って枝を素早く切り落とします。
かっこいいですね。
手をかけて、木々の成長に不可欠な太陽の恵みもしっかりと行き届くように配慮しているのですね。
50分ほどかけてアクティビティスペースまで登ることができました。
全員、無事到着することができて良かったです。
到着するや否や、「コロコロレール」や「ハンモック」を楽しむ子供たち。
遊びに夢中です。
その後、2グループに分かれて、「チェーンソー体験や薪割り体験」と「伐倒(ばっとう)体験」を行いました。
チェーンソー体験では、チェーンソーの扱い方、丸太の切り方を丁寧に教えていただきましたよ。
チェーンソーエプロンを装着し、ヘルメットをかぶって準備します。
先生にアテンドしてもらいながら慎重に丸太を切ります。
集中しています。
まっすぐに切ることができました。
素晴らしいですね。
大人の方にももちろん体験していただきました。
皆さん、とても嬉しそうです。
自分で切った木はプレゼントしてもらいました。
次に、薪割りもチャレンジしました。
とても上手です。
火おこしも楽しむことができました。
思いっきり楽しんだ後はランチタイムです。
好きな場所でゆっくりとお過ごしいただきました。
大自然の中で食べるお弁当は格別ですね。
デザートは、焼きマシュマロです!素敵な時間でした。
午後の活動です。
「伐倒(ばっとう)体験」では、実際に生えている木をみんなの力で切り倒す体験を行いました。
安池先生と田淵先生が実演を交えながら細かく解説をしてくださいました。
木の切り倒す位置を決め、正確にその位置へ木が切り倒れるようにコントロールをします。
はじめに「受け口」をつくります。
チェーンソーを使って真横と斜め上の2方向から切り進んで、口元をぴったり合わせます。
続いて「追い口」をつくります。「受け口」の反対側から水平にチェーンソーで切り込みを入れます。
定めた位置に確実に木が倒れるか、全員で確認をします。
ロープをつかみ、安池先生と田淵先生の号令のもと、全員で力いっぱいにロープを引っ張ります。
「よいしょ~」「ミシミシと音が聴こえてきたよ」「頑張ろう!」みんなで声をかけながら引っ張り続けます。
「ミシミシ~ドドドド~ガガガ~」と木が倒れる瞬間を間近で見ることができました。
すごい迫力です。
歓声と拍手で皆さん大盛り上がりです。
木の長さを測って、適切な大きさにカットをします。
田淵先生の滑らかなチェーンソーさばき!かっこいいですね!
林業家さんのお仕事は、本当にすごいです。
最後に、切り倒した木の皮むきにもチャレンジしましたよ。
皆さん無我夢中です。
皮をむくと驚くほどツルツルな木が出現しました。
安池先生が「林業家のお仕事は、木を育て、森を守っていくことです。そのためには、たくさんの方々に森林のことを知ってもらい、興味を持ってもらうことも大切な役割だと思っています。」とお話ししてくれました。
何十年、何百年と大切に育てられた木々や山々の重要性についても家族全員で学ぶことができましたね。
林業家の皆様、アトリエサクラの皆様、貴重な体験をありがとうございました。