プログラムレポート
静岡市立西奈南小学校 団体利用の様子(2024年9月13日)
公開日:2024年09月17日
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その他
9月13日は、静岡市立西奈南小学校 6年生の団体利用がありました。
今回は学校の教室を会場にして、4つの職業講話を実施しました。それぞれの講話の様子を報告します。
■「ITで社会を便利にするおしごと」(講師:五十嵐先生/株式会社コサウェル)
システムエンジニアのおしごとでは、困りごとを解決する道具としてITの技術を活用していることを教えていただきました。
先生が今の仕事についた理由もお話していただきました。
これまでのおしごとの例として、ゴミの収集の問題解決のお話をお聞きしました。
広い敷地にたくさんのゴミ箱を設置しているサービスエリアでは、いつどのゴミ箱が満タンになるかわからないため、清掃員の方が1日に何度もゴミ箱を確認しなければいけませんでした。
この困りごとの解決策としてたくさんのゴミ箱1つ1つにセンサーを取り付け、ゴミが満タンになったら清掃員の方に自動で知らせるシステムを開発したそうです。
これにより、お知らせが来たらゴミ箱を片付けに行けばよくなり、何度もゴミ箱を確認にいく手間がなくなり、業務効率化につながったそうです。
この例のようにシステムエンジニアの方々は、世の中にあるありとあらゆる困りごとをITを活用して解決しているそうです。
システムエンジニアの方は、どうにか楽をしたい!どうすれば楽になるか?と考えることが好きだったり、新しいものが大好きという方が多いそうです。
ブロックやパズルなどが得意な方もシステムエンジニアに向いているとのこと。
みなさん真剣にお話を聞いてメモをとっていました。
最後の質問タイムでは、3つの質問がありました。
①エンジニアとして仕事をしていて、やってよかったことは?
→「便利になった、良くなった」とお客さんから言ってもらえること。
②プログラミングをする上で、大切なことは?
→論理的思考ができること。
③コンピューターとスーパーコンピューターの違いは?
→仕組みは同じだが、計算速度が違う。例えて言うと、人が歩くスピードとロケットのスピードくらい違う。
五十嵐先生、システムエンジニアの仕事についてわかりやすく教えていただき、ありがとうございました!
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■薬剤師のおしごと(講師:八木先生/薬局みかんの花)
薬剤師さんの存在を知っている人はとても多いと思いますが、詳しい仕事内容についてはあまり知られていないかもしれません。
病気をしたときに調剤薬局で処方せんをもとに、薬を準備してお渡しする仕事は代表的なお仕事の1つですが、そのほかの仕事として、お薬の正しい飲み方を患者さんに伝えることも薬剤師さんの大切な仕事の一つと教えていただきました。
「この道具は、どんな薬だと思いますか?」と、先生から質問がありました。
「塗り薬?」「薬を飲むときに指定の個数が出てくる道具?」など様々な意見がでてきました。
正解は、吸引器です、と先生から答えの発表がありました。
正しい吸引器の使い方を患者さんに教えるのも大事なお仕事の1つということがわかりました。
後半はクイズ形式で薬剤師の仕事について学びました。
日本には、薬局が約6万店あるそうです。そこで働いている薬剤師さんは約32万人!とてもたくさんの薬剤師さんが薬局で働いていることがわかり、参加者のみなさんは、とても驚いていました。
最後の質問タイムには次のような質問がありました。
①薬剤師で大変なことは?
→薬剤師になるための試験勉強。また薬剤師になった後にも薬について勉強するため、日々勉強をしています。
②薬剤師になってよかったことは?
→患者さんからの「ありがとう」という言葉を聞けること。また患者さんに関わる最後の医療従事者になるため責任感がある仕事です。
③薬剤師になりたいが、今何ができるか?
→学校の勉強を一生懸命やりましょう!
八木先生、薬剤師の仕事について楽しく教えていただきありがとうございました。
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■エンターテインメントのおしごと(講師:知久先生/維新エンターテインメント(株))
はじめに維新エンターテインメントとはどんなことをしている会社か教えていただきました。
謎解きゲーム制作や、謎解き&ボードゲームカフェ運営、YouTube企画制作などの仕事をしているそうです。
「謎解き」という言葉を聞いて興味津々の様子でした。
おしごとについて学んだ後は、4人一組のグループになって「お菓子の家から脱出」という謎解きゲームに挑戦しました。
はじめは個々に考えましたが、「え~わからな~い。」「どうなってるの~」という声があちこちから聞こえてきました。
わからない人のために先生がヒントをおしえてくれました。
ひらがな、カタカナ、漢字、英語に変換してみたら??といろんな角度から考えてみるようにアドバイスをくれました。
「ん??もしかして!!」「わかったかもっ!」と目を輝かせる方もいました。
チームで話し合う時間もありましたが、はじめは会話が少なかったところも少しずつみんなで相談しあって答えをだそうと必死になっているうちに会話が弾んでいました。
子供も大人もワクワク、ドキドキすることは楽しいですね。
最後の質問タイムでは次の質問がありました。
どんな時に謎解きの問題を考えるの?
→教室までの階段に動物の名前が書いてあったので、使えないかな~。
教室の掲示物を見てこれどうかな~など日々生活の中から考えたりします。
知久先生、ワクワクする講話をしていただきありがとうございました!
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■木に関わるおしごと(講師:山内先生/山内木材産業株式会社)
最初に林業は森林を守りながら「木材」を生産していく大事なおしごとというお話をしていただきました。
大きな木を伐採するときは1本につき200名がかかわることもあるそうです。
普段なかなか見ることのできない、実際に伐採をする様子を動画で見せていただきました。
高い木の上にいるのが先生だと知り、「どうやって登っているの?」「落ちたら危ないね」などの驚きの声があがりました。
木から落ちないためのハーネスをご紹介いただきました。命を守るための大事な道具であることや、頑丈さについても教えていただきました。
草刈り機やチェーンソーなどの道具も紹介いただきました。
チェーンソーは大きいものだと刃の部分が約1mもあるそうです。初めて見る大きさに皆さん興味深々の様子でした。
最後は1人ずつ本物の機械を持ち上げてみました。
「片手じゃ持てない!」
重いものを持って、仕事をしている林業のおしごとの大変さを実感しました。
山内先生、貴重な体験をさせていただきありがとうございました!
今回の職業講話を通して、将来の職業について選択肢を広げてもらえたらうれしいです。
西奈南小学校のみなさん、ご利用をありがとうございました。またのご利用をお待ちしております!