プログラムレポート
電動糸鋸を使ってスプーンを作ろう!講座の様子(2024年9月8日開催)
公開日:2024年09月09日
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しごと・ものづくり講座
9月8日は、株式会社オフ・コーポレイションの遠藤能範先生、渡辺先生、木村先生のご協力で、電動糸鋸を使ってスプーンを作ろう!親子講座を開催しました。
自分だけのオリジナルスプーンを作ります!
はじめに、森や林、木についてお話を聞きます。
日本は世界の国の中でも、森林、木が多い国だそうです。
世界では木の保有率が31%なのですが、日本は68%を木が占めていて、特に静岡市はなんと76%が森林だそうです。
静岡は公園や山も多く、自然豊かな県なんですね。
木の種類は、杉やひのきなど、高くまっすぐに育つ「針葉樹」が、99.6%を占めているそうです。
次に、木の特徴についてです。
木は、方向によって強さが異なります。
方向によっては簡単に割れてしまいましたね。
削る方向も、滑らかに削れる方向と、引っかかってしまう方向があります。
その時は、木の向きを変えて削るといいと教えてもらいました。
木材を加工するときに、大事なことなんですね!
木の加工には、沢山の技法、種類があります。
木をくりぬいて形を作る「くりもの」、回転させる「ひきもの」、板を曲げて湾曲を作る「まげもの」、板を組み合わせて形を作る「たがもの」、凹凸を組み合わせて作る「さしもの」があります。
静岡市は昔から伝統工芸品も多く、日本5大家具産地の1つでもあるそうです。
今回は、電動糸鋸と、小刀、やすりを使って「くりもの」を作ります。
スプーン作りの前に、必要な道具を確認していきます。
小刀、やすりが2種類、デザインを決めるシートです。
先生がカットしてくれた、練習用と本番用のウォールナット(くるみの木)を使います。
しっかりとした硬さがあるので、耐久性に優れスプーン作りにぴったりの木です。
ではさっそく始めていきましょう。
まずはデザインを決めていきます。
先生の見本を手に取ってみて、使い心地を体験してみましょう。
「なめらかで気持ちがいいね」「私は柄の部分をもう少し短くしてみようかな?」と親子で考えながら、ハサミで形を切ります。
切った形を木に貼ります。
電動糸鋸を使って切っていきましょう!
細いのこぎりが上下に動いているところに、木をゆっくり持っていきます。
両手でしっかり押さえましょう。
スプーンの曲がるところは、木をゆっくり動かして切ります。
はじめはみなさん恐る恐るで、緊張している様子。
先生が横についてくれて丁寧に教えてくれます。
段々慣れてきて上手になってきましたね。
次に、小刀で形を整えます。
小刀の使い方もしっかり教えてもらいました。
「柄の部分は丸くしたいな!」と小刀を使って、角を削りました。
「小刀は、刃を木にベタっとつけて、なでるように削るのがポイント」と教えてもらいました。
次にやすりを使います。
最初は粗いやすり120番を使って全体を磨き、次に細かいやすり240番を使って細かい部分を磨きます。
どんどん滑らかになっていきますね。
「すべすべになってきたね!」「肌触りがよくなってきたよ」と皆さん、変化を実感しているようです。
最後にアマ二油で塗装をします。
塗装することで木が丈夫になり、また重ね塗りもできます。
1週間乾燥させて、完成です。
あんなに厚かった木材が、立派なスプーンに変身して、みなさん驚き喜び、大満足でしたね!
おうちで使うのが楽しみですね!
遠藤先生、渡辺先生、木村先生、貴重な体験をありがとうございました
またの開催をお楽しみに。