プログラムレポート
調剤薬局で薬剤師体験!講座の様子(2024年8月11日、12日開催)
公開日:2024年08月12日
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しごと・ものづくり講座
8月11日と12日は、薬局みかんの花の八木里香先生にご協力いただき、調剤薬局内で薬剤師体験のできる講座を開催しました。
登録販売員の河合さんも参加してくれました。
講座開始前に全員白衣を着させてもらいました。将来、薬剤師になりたくて参加してくれた方も多かったようです。
全員準備が整ったところで、薬剤師の八木先生が自己紹介をしてくれました。
先生が小さなころ好きだった教科、興味のあったことなどをお話していただきました。
アロマインストラクターとしても活躍している先生は、昔から「香り」が大好きだったそうです。
講座中にハーブをたくさんいれたポットで、ハーブ入りの蒸留水を作る様子も見せていただきました。薬局の中にハーブの香りが漂います。できあがった蒸留水は、お風呂に入れて楽しめるそうです。
先生のことを教えていただいたところで、次は薬剤師クイズのスタートです!
薬局は全国にどのくらいあるでしょうか?というクイズはなかなか難しかったようでした。
正解は6万店!コンビニより少し多くて、歯医者さんより少ない数でした。たしかに薬局はわたしたちの身近にたくさんあり、目にする機会も多いですね。
メモをとりながら学びました。
3問目のクイズは「薬局みかんの花にある薬の数は?」でした。
これは実際に薬局内をよく見て考えることになりました。薬でいっぱいの部屋に入りました。
普通薬、劇薬、必ず鍵を閉めて保管する薬、漢方薬、吸入薬、貼り薬など、とてもたくさんの種類の薬が並んでいます。
薬は種類別にアイウエオ順に並んでいるそうです。
薬の名前はカタカナが多く、漢方薬は漢字がたくさん使われています。必要な薬を探すのだけでも大変そうです。
先生からこの薬を探してみよう!と声がかかり、みんなで手分けして探しました。中には4人がかりで探しても見つからない薬もありました。
病院で出される処方箋を確認しながらお薬を正確に準備するのは大変なお仕事だとわかりました。
さいごに「薬局みかんの花」では1200種類ものお薬を扱っていると教えていただきました。予想より多くて驚きましたね。
河合さんからは錠剤の種類の違いや薬の分割の仕方を教えていただきました。
続いて、分包機の使い方について教えてもらいました。
分包機は、錠剤や散剤を袋詰めしてくれる機械です。散剤を指定した量にそろえて袋詰めしたり、たくさんの錠剤を飲まなくてはならないときに、飲む時間にあわせて薬を1袋にまとめるときにも活躍します。
さっそく体験してみましょう!0.01グラムまで計れる精密なはかりを使って粉状の乳糖を指定の分量入れて、袋詰めにします。
本当の薬の場合、正確に薬をはかれていないと大変ですので、慎重に計量をしなければなりません。0.01グラムまで正確にはかるのはなかなか時間がかかりました。
すばやく、正しく計量をするのがとても難しいということがわかりました。
分包機のなかったころはどうしていたのかも教えていただきました。
きちんと計量ができたら分包機をお掃除し、薬を入れて、操作画面で患者さんのお名前を入力し、朝、昼、夜などいつ飲むのかも入力します。
スタートボタンを押したら、自動的に分包され、下から出てきました。普段風邪などのときにもらっているお薬がどのような手順でつくられているかがよくわかりました。
最後に個包装された薬の中に異物や異なる薬が入っていないかを確認しました。
患者さんに安心してお薬を使っていただく為に確認作業は徹底しなくてはいけません。みなさん真剣に確認してくれていました。
分包が終わった後は、患者さんに薬を正しく使ってもらうための投薬指導を体験をしました。最初に吸入指導の方法について、先生がお手本を見せてくれました。
お手本をみたあとは、薬剤師役と患者役にわかれて、デモ機を使ってロールプレイングをしてみました。
どのペアも薬剤師さんの指示通りに正しく薬を服用することが出来ました。
正しく吸入ができていると笛のような音が鳴りました。
最後に薬局の窓口でも投薬指導の体験をしました。ペアになって説明した後だったので、窓口では、とても上手に伝えられていました。
お客さんに安心感を与える素敵な笑顔もでていました!
薬剤師さんの仕事を実際の薬局内で体験をさせていただくというとても貴重な体験ができました。この経験を通して将来薬剤師さんになりたい!という想いが強くなった方もいたと思います。
次回の開催をお楽しみに!