プログラムレポート
歯科衛生士のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2024年8月6日開催)
公開日:2024年08月11日
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とくべつなおしごと
8月6日は、静岡市健康づくり推進課の鈴木先生、林先生、菊池先生、望月先生、学生の富樫さんのご協力で「歯科衛生士のおしごと」を開催しました。
はじめに歯科衛生士になるためには、どうしたらいいか?どんなところで歯科衛生士は働いているか?というお話がありました。
大学や短期大学、専門学校でしっかり勉強をして、国家試験を受けて合格しないと歯科衛生士になることは出来ません。
歯科衛生士の資格を取得したら、歯医者さん、病院、保健センター等で働くことができます。
「みなさん歯医者さんに行ったことあるかな?」
歯医者では、患者さんの歯や口をきれいにすること、歯磨き指導、患者さんのお口の健康を守るお仕事をしています。
はじめに、歯の模型を見てみましょう。
「歯は全部で何本あるかな?」
正解は『乳歯は20本、永久歯は28本』あります!
「この間抜けたよ!」「乳歯がグラグラしてるよ」という参加者もいましたね。
「この写真は、どのくらい歯を磨いていない人の歯だと思いますか?」
「1ヶ月!」
「う~ん・・・1週間かな?1年?」
「2日くらい?」
この汚れを見て、しばらく磨いていないと予想する子が多くいましたが正解は?
8時間です!
たった8時間で虫歯菌が増殖し、この画像だけで300種類1億個の菌が口の中にうようよいるそうです。
「絶対に歯磨きする、、、」参加者の皆さんもゾッとしていましたね。
「特に寝ている間は菌が増殖しやすいので、歯を磨きましょう!」と先生からお話がありました。
つぎに、歯の模型を使って、実際に磨いてみましょう!
時間は3分間です。
「歯みがきをしていきますよ~」と患者さんに声をかけてから、歯をみがいていきます。
いきなり歯ブラシを口の中に入れられたらびっくりしてしまいますね。
患者さんの立場になって考えることも教わりました。
お口の中に手が入るので、清潔な手袋を装着してみなさん一生懸命磨いています。
「汚れが取れてきたよ!」
シャカシャカいい音がしますね。
ゴシゴシ磨きではなくてシャカシャカ磨きが、細かく丁寧に磨けるコツです。
磨きにくいところは、デンタルミラーを使って、奥歯、裏側、歯の根元を磨いていきます。
実際の患者さんは、長い時間大きな口を開けているのは大変なので、限られた短い時間で、優しく磨いてあげることを心掛けているそうです。
実際に3分間磨くと「だんだん汚れがなくなってきたよ!」「磨くのがたいへんだった!」「こんなにきれいになったよ!」と感想があがりました。
みなさん自分の普段の磨き方、磨く時間を見直したようです。
続いて、フッ化物についてのクイズです!
「どちらの歯が、生え変わったばかりの歯でしょうか?」
正解は、デコボコしている方です。
新しい歯はデコボコしていて、もろくて弱いのでしっかり磨く必要があります。
しかし、いい点は、フッ化物が歯に入りやすいことです。
「フッ化物」は、むし歯を予防し、歯を強くしてくれます。
綺麗になった歯に、ピンセットを使ってフッ化物を塗っていきましょう。
とってもきれいになりました。
歯磨きをする時はフッ化物入りの歯磨き粉を使うことがおすすめです。
フッ素のぶくぶくうがいは、虫歯を予防するのに一番効果があるそうです。
磨く体験が終わったら、歯科衛生士さんの手袋の取り方も教えていただきました。
患者さんの口の汚れが自分につかないように取ります。
最後に先生から3つのお話がありました。
「おやつをダラダラと食べている人はいませんか?」
飲み物も注意が必要です。
皆さんがいつも飲んでいる飲み物には、これだけのお砂糖が含まれています。
みなさん興味深く見ていましたね。
「今歯が生え変わるこの時期が一番大切です。仕上げ磨きを小学4、5年生まではおうちの方にしてもらいましょう」
今からできることが沢山ありましたね!
参加者の質問にも、沢山答えてくださった先生方、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!