プログラムレポート
おしごと体験フェスタ 福祉のお仕事 活動の様子(2024年6月22日開催)
公開日:2024年06月27日
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しごと・ものづくり講座
6月1日、8日、15日、22日の4日間は、公益社団法人静岡県職業教育振興会にご協力いただき、静岡県内16校の専門学校による「おしごと体験フェスタ」を開催しました。
その道のプロを目指す学生と一緒に、仕事の魅力や技を学びながら楽しく体験することが出来ます。
6月22日は静岡福祉医療専門学校の皆さんにご協力いただき「福祉のお仕事」を行いました。
今回は4つの疑似体験をして「福祉って何?」「どんなことをするお仕事?」を学びます。
【目の不自由な人の生活を体験しよう】
「この杖、見たことあるかな?」の質問に「駅で見たよ!」「あまり見かけないけど街で見たことがあるよ」の答えがありました。
これは白杖と言って、目の不自由な人が歩くときに使う、大切な道具です。
最初に、机やいすを障害物に見立てて、白杖を使って歩いてみましょう。
左右に振りながら進みます。
次にアイマスクをして、視界が暗い中、白杖を使って歩いてみます。
学生の皆さんが手や腕で支えてくれました。
「とっても暗くて怖かった」「白杖を使ってもぶつかって転んじゃいそうだった」と感想がありました。
白杖より、腕につかまったり、手を引いてもらう方が安心して歩けたと、皆さん実感したようです。
次は、支える側を体験します。
歩くペースはどうしたらいいかな? 道が狭かったらどうしたいいかな? 声かけはどんなふうにしたら分かりやすいかな?と考えながら体験しました。
【高齢者の生活を体験しよう!】
手袋をして、お箸で小豆をお皿にうつしてみましょう。
思うようにつかめません。これが高齢者の手の感覚です。
ではどうしたら不自由を減らすことができるでしょうか?
お箸ではなくスプーンを使ってみると、とても使いやすく、早くうつすことができました。
使う道具を変えるだけで、生活がしやすくなるんですね!
一緒に考えて、提案をするのも、福祉のお仕事の役目です。
高齢者は目の見え方も弱まってきます。
視界が狭く、ぼやけてしまうゴーグルをかけてみました。
目の不自由な人の為に、点字の本がありますね。
高齢者になると、指の感覚も鈍ってきて点字も分かりにくくなってしまいます。
【足の不自由な人の生活、車いすを体験しよう】
2つの車いすの違いは何でしょうか?
タイヤの大きさが違います。
小さい方は、介助者に押してもらうもの。大きい方は、自分でタイヤを動かして進むことができるものです。
実際に乗ってみると、1、2㎝の段差でもタイヤが引っかかってしまい、前に進むことができませんでした。
介助者がいれば、後ろのタイヤを浮かせて、スムーズに進むことができました。
【ほじょ犬について学ぼう】
福祉にかかわる犬を、ほじょ犬といいます。
人間の目、耳や手足の代わりになって、働くように訓練された犬で「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」がいます。
4つの体験をして、
「車いすでは段差がむずかしかった。」「白杖を使っても障害物にぶつかってしまって怖かった」と様々な感想がありました。
この経験を生かして、「車いすは1人で進むのが大変そうだったら、押してあげたい」「目の見えない人には手を貸してあげたい」
と、自分にできることを考えることができました。
みなさんにできる小さなお手伝いや優しさが、困った人を支えて、皆が安心して生活できるということを教えてもらいましたね。
参加した皆さんはたくさんのことを学ぶことができたので、学生さんから福祉認定証とメダルをプレゼントしてもらいました。
静岡福祉医療専門学校の皆さん、沢山の大事なことを教えてくださり、ありがとうございました。
4週に渡って開催された「おしごと体験フェスタ」が終了しました。
次回の開催をたのしみにしていてくださいね。
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