プログラムレポート
樹木医による木のお世話講座~「うえかえ」と「せんてい」に挑戦~の様子(2017年10月8日)
公開日:2017年10月10日
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しごと・ものづくり講座
10/8はアイキ樹木メンテナンス(株)の樹木医 、喜多先生による木のお世話講座を行いました。
樹木医という職業はほとんどの方があまりよく知らないので、まずは普段どんな仕事をしているのか教えてもらいました。
樹木医は木のお医者さんと呼ばれているため、聴診器を使うのですか?とよく聞かれるそうですが、実際の仕事では聴診器は使わないそうです。
木の見える部分「葉っぱ」や「枝」を調べたり、見えない部分「根」「土」を調べて、木の病気の原因を探っていくそうです。根の状態を調べるために土を掘ることが多いとのことでした。身近にあまりいない職業の方のお話なので、子ども達も興味深々で聞いていました。
先生が治療をして、3年後に元気になって満開に咲いた桜も木の写真もみせてもらいました。大きな木だと治療が終わって元気になるまで15年~20年もかかることがあるそうです。
樹木医のお話を聞いた後、今日の植え替えと剪定の作業の説明を聞き、いよいよ寄せ植えを開始しました。
まずは先生がもってきてくれたたくさんの鉢から自分の好きな鉢を選びました。どれも素敵な鉢ばかりで迷ってしまう子もいました。
次に植える木のことを先生から教わりました。どの木を植えようか考えつつ説明を聞きました。きれいな赤い実がなったり、紫の花がさくものもありました。
午前中は実のなる木「グミ」「ブルーベリー」が人気でした。午後はお花の咲く木「デュランタ」や「シマトネリコ」が人気でした。
鉢が小さくて木が倒れそうな場合は、先生が針金で補強してくれました。盆栽をつくるときには欠かせない作業ということでした。
木の植え替えが終わったら、バケツの水に鉢を浸して水をしみこませて土をぎゅっと詰まらせます。こうすることで、木が安定して、土と根っこも間に隙間がなくなって水を吸いやすく、育ちやすくなるそうです。
植物の上から水をあげたことはあるけど水につけて吸わせるやり方は子ども達は初めてだったようで、驚きながらも楽しそうにやっていました。
木を植え終わったら肥料をまいて、土の部分にはコケをはりつけました。コケとコケの間に隙間がありますが、1か月ほどでコケが成長して整ってくるとのことでした。成長がたのしみですね。
最後に剪定の作業です。先生から教わった切り方を思い出しながら慎重にハサミを入れました。
自分の好きな具合に整ったら完成です。
作った寄せ植えにはその場で名前をつけて発表しました。名前をつけると更に愛着がわきますね。どの子も嬉しそうに作品を眺めていました。
家に帰ったら置く場所や、水やりの頻度も教わって、講座は終了しました。
枯らさないように大事に育てて、ぜひ花や実がなったら報告してくださいね。