プログラムレポート
竹粉で生ごみ堆肥を作ろう 講座の様子(2023年10月21日開催)
公開日:2023年10月23日
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しごと・ものづくり講座
10月21日は、静岡市沼上資源循環学習プラザ(しずモール沼上)の重岡先生にご協力いただき「竹粉で生ごみ堆肥を作る」講座を開催しました。
循環型生活や日常の食生活のあり方を親子で一緒に学びます。
「生ごみの80%は水分で、ゴミ収集センターに集められて焼却されている生ごみの多くは水分なんだよ。」と重岡先生。
ごみを資源として活用することが出来れば、ごみ削減につながります。
サーキュラーエコノミー(Circular Economy)について教えていただきました。
サーキュラーエコノミーとは日本語訳で「循環型経済」を意味します。
これまで経済活動のなかで廃棄されていた製品や原材料などを「資源」と考え、リサイクル・再利用などで活用し、資源を循環させる、新しい経済システムです。
身近な例では、カーシェアリングがありますね。その他、シェアリングサイクルやフリマアプリ、レンタルサービスなどもそうです。
今回の、「竹粉で生ごみ堆肥を作る講座」では野菜くずなどを生ごみとして終わらせないための提案にひとつです。
加えて、管理されない竹林が増加していることで、里と山の境界線がくなってしまい野生動物が里におりてきて作物をあらす被害など、竹害の現状があります。
しかし、竹の力はすばらしく、そのパワーはとても有益です。
そこで、重岡先生がみなさんに、有益な竹粉と生ごみを組み合わせた堆肥を提案してくださいました。
皆さんで一緒に作っていきます。
はじめに、野菜くずを細かくしていきます。
今回、野菜くずをご提供くださいましたのは、マックスバリュ清水八坂店様です。
1kgの野菜くずに対して、400gの竹粉を使用します。
皆さんに持参していただきました、バケツや発泡スチロール箱に細かくした野菜を入れ、竹粉を混ぜます。
分解しやすいように、スコップや手で混ぜていきます。
しっかりと混ざったら、虫よけネットをかぶせて輪ゴムでとめます。
本日の作業はここまでです。
明日からは必ず一日に1回~2回以上は空気を含ませるようにスコップで混ぜましょう。
そうすると2週間から3週間で堆肥が完成します。
- 竹粉が生ごみを分解して堆肥になります。
- それを肥料にして新たな野菜を育てます。
- 出来た野菜を食べ、使わない部分はまた堆肥として活用します。
循環型の生ごみ処理ですね。
堆肥を作るうえでの注意点も重岡先生に丁寧に教えていただきました。
参加者の皆さんからは、「分解しにくい、堆肥づくりに好ましくないものはありますか」「軒下ではなく、ベランダに置いておいてもよいですか。」「竹粉はどこで手に入りますか。」などの質問がありました。
「分解しにくいものとしては、玉ねぎの皮や魚の骨、たんぱく質の多い食材、貝殻などがあります。また、ベランダでたい肥作りを行うと乾燥してしまう恐れがあり、今回の堆肥づくりは水分率が重要になるため軒下が理想的です。最後に、竹粉は静岡市役所の消費者協会で購入することが可能です。」と教えていただきました。
自然の中から学び、自然の問題に目を向け、地球環境に不可の少ない新しい産業を親子で一緒に考える貴重な時間になりました。
重岡先生、静岡市沼上資源循環学習プラザの皆様、貴重な体験をありがとうございました。