プログラムレポート
『ま・あ・る』×『る・く・る』特別講座 フュージング体験! 館外講座の様子(2023年8月17日開催)
公開日:2023年08月20日
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しごと・ものづくり講座
8月17日は、『ま・あ・る』×『る・く・る』特別講座として、静岡科学館る・く・るで工房リーフの市川さつき先生と岡部潔先生にご協力いただき、「フュージング」という技法でガラスのアクセサリーを作る講座を開催しました。
はじめに、「ミルフィオリ」というベネチアンガラスを使ってデザインをします。
色とりどりの「ミルフィオリ」から好きなものを選んで並べていきます。
デザインが完成したら、本番です。
四角い板ガラスに接着剤をつけて並べます。
完成した方から順番に電気炉の中に入れていきます。
800℃に熱せられた電気炉の中でガラスが溶けていきます。
この、ガラスを溶かしてくっつける技法を「フュージング技法」と言います。
ガラスが熱せられている様子を確認させてもらいました。
「すっごくきれい!」「とても熱い!」「おもしろい!」と子どもたちの反応。
完成が楽しみですね。
電気炉でガラスを溶かしている間、『る・く・る』のスタッフにガラスについて解説をしてもらいました。
- ガラスの種類について
- ガラスの色について
- ガラスと光について
- 光の性質について
ガラスの主な材料は珪砂(けいしゃ)で、主成分は二酸化ケイ素です。
ガラスは使用する場所や用途によって種類が変わります。
金の酸化物を加えると赤色になったり、ソーダ灰や石灰石を混ぜてソーダ石灰ガラスとして使用します。
光の反射の実験も非常に楽しかったですね。
ガラスに関するクイズも出題していただきました。
- ガラスは光を通すでしょうか?通さないでしょうか?
- ガラスは光を跳ね返すでしょうか?跳ね返さないでしょうか?
- ガラスは光を吸収するでしょうか?吸収しないでしょうか?
2択で答えます。
小学校で習ったことがある方はスムーズに答えていましたね。
ガラスの特徴についてをみんなで確認することができました。
続いて、岡部先生より、工芸ガラスについてお話ししていただきました。
「もしガラスがなかったら、私たちの暮らしはどうなっていたでしょう?普段当たり前と思っている生活はガラスによって支えられています。」と教えてくれました。
いよいよ作品が完成しました。
電気炉で溶かしたガラスは、40分間ほど砂の中でゆっくり冷まします。
そうすることで、割れにくいガラスになるそうです。
ネックレスやキーホルダー、ストッラップなど好きなアクセサリーを選んで取り付けます。
とても素敵な作品が出来ました。
世界に一つだけのオリジナルのアクセサリーです。
大切にしてくださいね。
次回開催もおたのしみに。
工房リーフの皆様、る・く・るの皆様、貴重な機会をありがとうございました。