プログラムレポート
挽物フラワーベース作り 館外講座の様子(2023年7月17日開催)
公開日:2023年07月20日
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しごと・ものづくり講座
7月17日は、岸本挽物の岸本真紀先生とkisshi&buの岸本しのぶ先生にご協力いただき、挽物フラワーベース作りの講座を開催しました。
挽物(ひきもの)とは、轆轤(ろくろ)を使って木をくりぬいたり、成形して作る製品です。
岸本真紀先生は静岡で最年少の挽物一級技能士です。
アトリエの中は、真紀先生の作品がたくさんあります。
こちらは、しのぶ先生です。
今回は、世界にひとつだけのオリジナルのフラワーベースを作ります。
真紀先生は、声帯ポリープの術後で声を出すことが困難であるため、音声文字変換アプリを使用して講座を行いました。
参加者全員、先生の説明に注意深く耳を傾けます。
先生の作品を参考に、どんなデザインが良いか親子でアイデアを出し合いながら絵に描いてまとめます。
全体的に丸みがあるデザイン、グラスのようにくびれがあるデザインなど様々です。
カラーを入れるとまた違った雰囲気になり、とても素敵です。
デザイン画が完成したら、マスクとゴーグルをつけて工房へ。
工房内には色々な機械や工具が揃っています。
怪我の無いように、工具の持ち方や作業をする際の立ち方などを丁寧に教えていただきます。
真紀先生より、「職人さんは師匠のやる姿を見て覚えて学びます。みんなもじっくり見て真似て思いっきり挑戦してみてね!」と。
はじめは練習です。
材料を手に取って、機材に設置する面に印をつけます。
ダライ旋盤で材料を回転させて削っていきます。
回転はかなりのスピードです。
粗削りの工程を、先生の支えなしに習得してしまった方もいました。
すごいです。
いよいよ本番です。
先生に手取り足取り教えてもらいながら、デザイン画をもとに作品を作っていきます。
円柱型の材料がどんどん削られていき、みるみるうちに素敵な形に変化していきます。
形が完成したら、デザイン画通りに溝を入れていきます。
色々な道具を使って表現していきます。
かっこいいですね。
表情も真剣そのものです。
最後に色を入れていきます。
色の位置や線の太さに注意しながら行います。
間もなく完成です。
木くずを本体に擦らせます。
こうすることでツヤが出てピカピカになります。
とても素敵な作品が完成しました。
世界に一つだけの完全にオリジナルなフラワーベースです!
一輪挿しやインテリアに最適ですね。
岸本先生、貴重な体験をありがとうございました。