プログラムレポート
けん玉パフォーマンス 講座の様子(2023年5月21日開催)
公開日:2023年05月27日
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しごと・ものづくり講座
5月21日は焼津市地域おこし協力隊の「ぎんちゃん」のご協力で、けん玉パフォーマンスの講座を開催しました。
けん玉を始める前に、ぎんちゃんが持ってきたけん玉や自分で持ってきたけん玉を比べてみます。
一体、これらのけん玉は何が違うでしょうか?
「玉の色が違う」「紐の長さが違う」「お皿の大きさが違う」
色々な意見が出ましたね。
実は、全てのけん玉が全部違います。
それはけん玉が木で出来ていることに理由があります。
けん玉はブナやケヤキ、カエデなど色々な木で作られています。
木が変わるとけん玉の重さや硬さが違ったり、同じ木を使っても木の育ち方が違ったり、切り出す部分が違ったりします。
作る会社や工場が変わったり、お皿の大きさや、色々なところの形も少しずつ違ったりします。
自分が一番使いやすいけん玉を見つけるのも大事なことですね。
練習の前に少し技を見せてもらいました。
けん玉を一つ選んだら、先生から技を教わります。
大皿に手で放して玉を乗せる「おとしだま」という技です。
初めは大皿のちょっと上から、手を離して玉を大皿に乗せます。
上級者の参加者も、もし誰かにけん玉を教えることがあったらこの技から教えてねと先生が言っていました。
大皿と玉の距離をどんどん話していくと「おとしだま」もだんだん難しくなっていきます。
ここで先生が上手くいくコツを2つ教えてくれました。
「玉と大皿をしっかりと見ること」と「けん玉をしっかりと持って大皿を上に向けること」。
この2つのコツが分かれば、けん玉はじめての人もばっちり「おとしだま」ができるようになりますね。
できるようになったら、玉と大皿の距離をだんだん離してみましょう。「おとしだま」の難易度がどんどん上がっていきます。
「おとしだま」が高い位置からできるようになったら、「大皿(下に垂らした玉を引き上げて、大皿に乗せる技)」にチャレンジです。
先生がしっかり基本の技を教えてくれました。
たくさん「おとしだま」を練習したら、「大皿」もできるようになりました!
やったね!
「大皿」ができたら、その上でボールをジャンプさせる「大皿ポップ」にチャレンジします。
この時も、先生が教えてくれた2つのコツ(しっかり見る、しっかり持つ)をしっかり意識して実践していきましょう。
「大皿」ができたら「中皿」「小皿」にチャレンジしました。
上級者の参加者は先生に教わりながら飛行機系の技(玉を持ってけんをさす技)にチャレンジしました。
小皿をおでこに乗せる「ユニコーン」という技も教えてくれました。
簡単そうに見えますが、小皿が乗っているおでこも、頭の後ろにある玉も目で見ることができません。
しっかり体で感じ取ってバランスを取ることが大切です。
バランス感覚や体幹をしっかり使ってユニコーンにチャレンジしました。
皆さん小皿がおでこに吸い付いてるみたいに、しっかりバランスが取れていましたね!
短い間でしたが、新しい技ができるようになった人に発表をしてもらいました。
ひとりで練習の時にできていても、みんなの前でパフォーマンスとして見せるとなると緊張しますね。
何度か失敗もしたけど、最後までやり遂げました!
やったね!
みんなの技発表が終わったら、先生が色々な技や色々なけん玉を見せてくれました。
【けん玉ジャグリング】
【1本の紐に玉が2つついているけん玉】
【小さなけん玉】
【おでんのけん玉】
おでんのけん玉は「しずおか夢デザインコンテスト」で2020年に特別賞を受賞した小学生のデザインを商品にしたものだそうです。
【10連けん玉】
10個の玉を同時に皿に乗せるけん玉です!
凄い!
ぎんちゃんはけん玉の色々なことも教えてくれました。
けん玉は玉をしっかり見るので「見る力」が鍛えられたり、体がふらつかないようにするために体幹がしっかりしたりするそうです。
脳をリフレッシュする効果もあるので、仕事の前にけん玉をしている会社もあるという話も教えてくれました。
膝裏をしっかり使うので、お年寄りのレクリエーションにも使われているそうです。
けん玉は年齢を選ばず、体にも、脳にも色々な効果があるんですね。
また、「けん玉の上達には、日々の細かい心配りもとっても大切」ということも教えてくれました。
脱いだ靴をきちんとそろえたり、落ちているごみを拾ってきれいにしたり、毎日のひとつひとつの動作を落ち着いて丁寧にすることを心掛けるのも大切なんですね。
ぎんちゃんはたくさんけん玉を練習し続けて、2022年紅白歌合戦のけん玉ギネス記録にも参加しました。
そして見事にギネス世界記録をみんなで達成することができました。
その時のけん玉と、賞状も見せてくれました。凄いですね!
最後にぎんちゃんが大切なことを教えてくれました。
それは、けん玉でも何でも、できるまでにやめてしまったら「できなかった」ことになってしまう。
でも、できるまで続けることができたら「できるようになる」。
できるようになるまで続けることが、どんなことでも大切だよと教えてくれました。
参加者の皆さんも、ぎんちゃんが持ってきてくれた色々なけん玉を試してみました。
次回の開催もお楽しみに!