プログラムレポート
デジタル絵本に挑戦! 講座の様子(2023年4月9日開催)
公開日:2023年04月11日
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しごと・ものづくり講座
4月17日はF@IT Kids Club静岡校の先生方のご協力でスクラッチを使ってデジタル絵本を作る講座を開催しました。
「デジタル絵本」とはプログラミングをすることで絵本の中のキャラクタを動かしたり、キーを使ってキャラクタにアクションを起こしたりして楽しみながら読み進める絵本のことです。
今回は桃太郎のお話をモチーフにしながら、スクラッチの基本を4つのシーンで学びます。
その前に、プログラミングって何でしょう?
プログラミングとは、コンピューターに「こういう風に動いてくださいね」という「おねがい」をすることなんですね。
出来上がった「おねがい」をプログラムと呼びます。
ではコンピューターとは何でしょう?
皆さんの周りにコンピューターで動いているものはどんなものがありますか?
家電製品やゲーム機、天井照明の中にも小さなコンピューターがはいっているものがあります。
コンピューターが入ってないものを探すほうが難しいくらい、コンピューターは私たちにとって身近な存在になっています。
さて、プログラミングを始める前にウォーミングアップをしてみましょう。
マウスを使った金魚すくいゲームです。
ポイを金魚の下に持ってきてマウスを左クリック!
クリックしたままお椀までポイをドラッグするとポイントが入ります。
30秒経ったらゲームが終わって画面が切り替わります。
実は、このゲームもスクラッチで作られているんですね。
金魚やポイ、数字などそれぞれのスプライトに、スクラッチのブロックを使ったプログラムが入っています。
これが集まってゲームが作られています。
かわからももがどんぶらこ
ウォーミングアップが終わったらいよいよデジタル絵本を作っていきます。
まずはお婆さんのところまで桃を動かすプログラムを作ります。
桃がスタートする座標を指定して、どっちの向きにどのくらい進むかを指定してあげると完成です。
うまく出来ました。
ちょっと工夫すると、川の遠くから手前に流れてくるようにすることも出来ますね。
この、「自然に近い感じ」を考えることで、皆さんが遊んでいるゲームにもリアリティが出ているんですよと先生が教えてくれました。
ももたろうのたんじょう
次に、大きな桃を斧で切ると桃太郎が飛び出て来るシーンを作ります。
プログラムの全体の流れを先生が教えてくれました。
- スペースキーが押されるまで、お爺さんは斧を構えた状態に、桃はプルプル動く状態にしておく
- スペースキーが押されたら、音を出してお爺さんの見た目を斧を振り下ろした見た目にする
- お爺さんの見た目が変わったら、桃から桃太郎を飛び出させる(見た目を変える)
- 桃から桃太郎が飛び出したら、お爺さんの見た目を変える
お爺さんと桃のスプライトの中を見ると、それぞれの状態の変化をお知らせするようにプログラムが作られていました。
こういった状態のやり取りをきっかけに、プログラムを分岐させて、他のスプライトに次の動きをさせているんですね。
きびだんごをなげておともにしよう
プログラムはどんどん難しくなっていきます。
先生が初めにプログラムについて説明してくれました。
皆さんテキストを見ながら、プログラムを作っていきます。
上手くできたかな?
スプライトの場所をきちんと決めておかないと、団子の動きのプログラムと上手くつながらなくて、上手くいきません。
初めに、それぞれの動物たちの位置やそれぞれの団子の数を決まった数に戻しておくプログラムを入れておくと良いですね。
こういうプログラムを「初期化プログラム」というそうです。
団子の動きについても先生が説明してくれました。
これも、自然をしっかり観察すること、自然の法則を理解することで出来ています。
自然界では、重力が物を下向きに引っ張っています。プログラムで再現するにはどうしたらいいでしょうか。
おにたいじ
さて、これまでスプライトの動かし方、キーを押したときの反応のさせ方、状態の情報のやり取り、数字をカウントする方法など色々と学びました。
最後に、これらすべてを使って鬼退治のゲームを作ります。
完成するとこんな感じになりますよ。
テキストを見ながら作っていきます。
出来上がったゲームを早速プレイしてみます。
何かがおかしいですね。
桃太郎の体力が減っていません。鬼の攻撃が桃太郎に向かっていないようにも見えますね。
何が原因なんでしょう?
プログラムを見直して、どこが上手くいっていないのかよく見てみましょう。
先生も一緒になって探してくれました。
1つのゲームを作るのに、本当に色々なプログラムと見直しが必要なんですね。
出来上がったゲームで遊んでみました。
数字を少し変えるだけでも、難しさが変わることも分かりました。
スクラッチの基本を学びながら2時間でゲームで遊べる絵本を作ることができました。
それぞれのプログラムの意味についても良くわかりましたね。
またの開催をお楽しみに!