プログラムレポート
micro:bitであそぼう! 講座の様子(2022年9月17日開催)
公開日:2022年09月21日
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しごと・ものづくり講座
9月17日は常葉大学の教育学部の皆さんにご協力いただいて、micro:bit(マイクロビット)を使った講座を開催しました。
micro:bitとはポケットサイズのコンピュータです。
表面にはAとBの2つのボタンと、5×5のLEDライトがついています。
裏面はこうなっています。
スピーカーや磁力センサー、加速度センサーや温度センサーがついています。
センサーで感知するミニロボを使った講座の時も、このmicro:bitを使いました。
▼その時の様子はこちら
micro:bitでは、パソコンで作ったプログラムを本体にダウンロードすることでプログラムと本体がどう連携して動くのかを学ぶことが出来ます。
ところで「プログラム」って何でしょうか?
先生は「コンピュータにさせたい仕事を順番に書くこと」だと教えてくれました。
身のまわりにプログラムで動いているものって何があるでしょうか?
ま・あ・るに来る時には自動ドアがいくつかあったり、エスカレーターもありますし、エレベーターもあります。
ま・あ・るの入り口にも、QRコードを読み取って開くゲートがありますね。
まあるんボックスで来館ポイントが貯まるのも、プログラムが使われているからです。
身のまわりには色々なプログラムで正しく動くコンピュータがたくさんありますね。
コンピュータだけでなく、毎日の暮らしの中でも「物事の順番を考えること」ってとても重要です。
お買い物をする時のことを考えてみました。
お買い物に必要な4つの手順のひとつでも間違えてしまうと、お買い物は正しく出来ません。
買うものの数など、数字もとっても大事です。
こういった、正しい順番を考えたり、無駄なく、効率よく簡単に出来る手順を考えることを「プログラミング的思考」と言います。
プログラムについて分かったところで、パソコンを使ってプログラムを作ってみましょう。
パソコンの画面の中にはmicro:bitの本体が描かれていて、画面の中のmicro:bitのボタンを押したり、揺らしたりすることでプログラムが正しく出来ているか確認が出来ます。
始めに「信号機」のプログラムを作ってみました。
micro:bitは赤色のライトしかついていないので、赤信号の代わりに✕マーク、青信号の代わりにハートマークを表示させることにします。
今回はそれぞれ5秒表示することにして、交互に✕とハートが表示されるようにしました。
次に、「押しボタン式信号機」を考えます。
さっき作ったプログラムに、「micro:bitのAボタンを押したら、ハートマークを表示させる」プログラムを追加します。
色々な「押しボタン式信号機」があるので、「ずっと✕マークにしておいて、Aボタンを押した時だけハートマークが表示させる」というプログラムを作っている参加者もいましたよ。
皆さんそれぞれに、自分の身近にある押しボタン式信号機がどういう仕組みになっているかを考えながら順番にプログラムを作りました。
パソコンで作ったプログラムをmicro:bit本体にダウンロードすれば、手元でプログラムの動作確認が出来ます。
micro:bitにはボタンの他にも色々なセンサーがついているので、それを使って表情が変わるプログラムも作ってみました。
「信号機を作る」簡単なウォーミングアップが終わったら、今度は「お宝レーダー」を作ります。
レーダーから発信された電波を受信したら、返信するプログラムが入れてあるmicro:bitを探す「レーダー」です。
レーダーを作る前に、先生が見本のレーダーで使い方を教えてくれました。
この「レーダー」を作るためのプログラムが描かれた紙を先生が用意してくれました。
でも、所々に空欄があるので、まずは空欄を埋めてみます。
「レーダー」は5つのプログラムで出来ています。
- 自分たちが探すお宝を決める
- Aボタンを押して電波の出力を減らして、数字を表示する
- Bボタンを押して電波の出力を増やして、数字を表示する
- AボタンとBボタンを押したら、設定した強さで「自分で決めた言葉やマーク」を発信する
- お宝が4で発信された情報を受け取って、返信してきたら、micro:bitに「自分で決めた言葉やマーク」を表示する
難しいところは先生が一緒に考えてくれました。
プログラムが完成したら、先生と一緒に意味をそれぞれのプログラムについて確認しました。
電波の強さを上げたり下げたりするときは、ボタンを押した時に一度現在の電波の強さの確認をさせてから、上げ下げをするようになっていましたね。
「お宝」の箱に入っているmicro:bitには「レーダーから発信された、自分で決めた言葉やマークを受信したら、そのまま同じものを発信する」というプログラムが入っていることも教えてくれました。
プログラムを指示通り作るだけではなくて、それぞれがどういう働きをコンピューターにさせるのかをきちんと理解することはとても大切ですね。
5つのプログラムが出来上がったらmicro:bitにダウンロードします。
ダウンロード出来たら、動作の確認をします。
レーダーが出来たら、micro:bitに電池をつなげて持ち運べるようにして、いよいよ宝探しです。
よーい、スタート!
始めは電波の強さを強くしておいて、発信します。
反応が返ってきたら、だんだんと電波を弱めながら、発信を繰り返して、探す範囲を狭くしていきます。
すると……
ありました!
箱にレーダーを近づけて、一番弱い電波で送信してみましょう!
反応が返ってきませんでした。どうやら違う箱みたいです。
怪しい箱は一つ一つチェックします。
おっと、今度は違うチームが発見たようですよ!
箱を開けると、お宝のmicro:bitが入っていました!
箱の中に入っていたお宝のmicro:bitにもう一度確認のために弱い電波で送信します。
他のチームも発見していましたね。
お宝のmicro:bitがきちんと反応して、レーダーのmicro:bitに反応が返ってきました!
大正解!
実際にプログラムをしてみることで、そのプログラムで何をしているのかよく分かりましたね。
皆さん楽しくプログラムについて学ぶことが出来ました!
micro:bitって面白いね!