プログラムレポート
ミニロボ工作教室の様子 (2022年7月16日17日開催)
公開日:2022年07月22日
-
しごと・ものづくり講座
7月16日と17日は株式会社アイエイアイ・ミニロボ有限責任組合の協力でミニロボ工作教室を開催しました。
▼前回のミニロボ工作教室の様子はこちらからご覧ください。
2日間連続の講座で、ミニロボを作って最後に試合をします。
始めに先生から株式会社アイエイアイという会社についての説明がありました。
株式会社アイエイアイは様々な分野で活躍している産業ロボットを作っている会社です。
静岡市のみなさんには、アイエイアイスタジアムの名前でもおなじみですね。
ミニロボは株式会社アイエイアイ代表取締役社長石田徹さんの「静岡の子供達にものづくりに興味を持ってほしい」「理科離れを防ぎたい」という志のもと開発、製造されました。
この志にご賛同いただいた東海溶材株式会社、協立電機株式会社、SUS株式会社の3社と共同出資し「ミニロボ有限責任事業組合」が設立されて運営されています。
工具の使い方も動画で説明してもらいました。
使い方を教えてもらったところで、早速工具セットを開けてみます。
ミニロボ工作教室のセットになっている工具セットには、ニッパー、ピンセット、ドライバー、ヤスリの他に小皿が2枚入っています。
ミニロボを作る時には小さなナットやネジをたくさん使うので、小皿に出して使うと便利ですね。
早速グレーの枠からパーツを切り出して作っていきます。
出来上がったのはこちら!
一体なんでしょう?
これは電池ボックスに入れる金属板を、きれいに曲げるための治具(じぐ)です。
出来上がったパーツを開いて、金属の板を固定してパッチン!
金属の板がきれいに曲がりました。
きれいに曲げておくことで、電池の固定がしっかりできます。
最初から気が抜けない作業です。
コントローラーと本体の両方に電池を入れるので、2セット作りました。パッチン!
金属板の準備が出来たら、コントローラーの組み立てから始めます。
説明書を見ながら、パーツの番号を探して、ランナー枠から必要なパーツを切り離します。
ネジとナットをどこに使うか、確認してそれぞれのパーツを組み立てていきます。
コントロール基盤を取り付けて、各種スイッチをつけて、ハンドルパーツをつけたら出来上がりです!
ハンドルがきちんとクルクル回せるか、アクセルトリガーのバネは正常に動くか確認しておきましょう。
続いて、ミニロボの特徴的なパーツ「ユニバーサルプレート」の加工です。
「ユニバーサルプレート」はナットをはめ込む凹凸のついたプレートで、ニッパーを使って切り離すことで色々な用途のパーツを作ることが出来ます。
設計図に書いてある通りにマジックで線を引きます。
ユニバーサルプレートは自由な形にすることが出来るので、改造をするときなどにも大活躍します。
きちんと線が引けたら、線の通りに切り取っていきます。
この時、余計な小さなでっぱり(バリ)がないように、丁寧に切っておくと組み立ての時に楽になると先生が教えてくれました。
ユニバーサルプレートの加工が出来たら、本体の電池ボックスを組み立てます。
始めに曲げた金属板を正しくセットしたり、細かいネジとナットを使ってパーツを固定したりと、なかなか大変ですね。
電池ボックスの横に、加工したユニバーサルプレートを早速つけましたよ。
段々出来上がってきた……かな?
続いて、ギアボックスを組み立てます。
ギアボックスにはモーターを取り付け、回転をパワーに変えるギアを何重にも組み合わせます。
ギアを何重にも組み合わせることでモーターの回転を、タイヤのパワーに変えるわけです。
ギアがずれないようにしながらグリスも塗るのでなかなか大変です。
難しいところは先生が教えてくれました。
ギアボックスは本体のタイヤと繋がります。右のタイヤと左のタイヤ用で合わせて2つ作りました。
パーツを切り離したり、ネジやナットを使うたびに、残りのパーツが減っていきます。
パーツが減っていくと完成が近付いている感じがして、わくわくしますね!
ギアボックスと電池ボックスを、ユニバーサルプレートを使ってつなげます。
電池ボックスとギアボックスのコードを基盤につなげます。
タイヤをつけたら、駆動機構の完成です!
駆動機構が出来たら、キック機構を作ります。
ここまで来ると皆さん、もう慣れた手つきで、部品を切り取り、パーツを選び、バネをつけてと作っていきます。
キック機構も組み立てることが出来たら、駆動機構とキック機構をコードでつないで、ネジを使って連結!
これで本体の完成です!
本体が出来上がった人から順に、動作のチェックをします。
前進、後退、左右のカーブは出来るか。キック機構はきちんと動くか。
先生にもちゃんと見てもらいながら動作チェックをしました。
動作のチェックが終わったら、いよいよ外装パーツを取り付けていきます。
ボールを取りこぼさないためのドリブルパーツや、キック機構を守るボディパーツなど順番に本体に取り付けていきます。
事前に別売りの外装パーツを購入していた人は、色々なカラーバリエーションで自分だけの配色のミニロボを完成させていましたよ!
外装パーツをしっかりつけたら、ついにミニロボの完成!
早速、フィールドで操縦の練習です。
アクセルトリガーの使い方や、コントローラーのハンドルをどのくらい回せばどのくらいカーブするのか、たくさん動かしてみることで加減がつかめます。
そして、ボールをどうやって受け取って、ドリブルしてシュートするか。
操縦するうえでのコツを段々とつかんでいきました。
上達のためには練習あるのみです。
色んなミニゲームで遊びながら、操縦方法に慣れていきました。
出来上がったミニロボがフィールドに集まりました。
操作に慣れてきたところで、「第13回ミニロボま・あ・るカップ」の開催です。
6人の参加者が3チームに分かれて総当たり戦の試合をします。
練習試合をした後に、ちょっとチームごとに作戦会議をしました。
キーパーはどっちがやる?こっちにボールが来たらどうする?
各チーム綿密な作戦会議が行われました。
「第13回ミニロボま・あ・るカップ」の試合の様子はダイジェストでどうぞ!
みなさん、チームワークを駆使してスピード感のある試合が展開されました!
各チーム2回対戦をして、対戦していないチームは得点係をやってもらいました。
そしてついに「第13回ミニロボま・あ・るカップ」の優勝チームが決まりました!
優勝チームの二人には、ミニロボの設計を手掛けた、佐塚先生から表彰状が手渡されました。
やったね!
惜しくも優勝できなかった皆さんにも、参加賞が贈られました。
大会の終わりに、大会優勝者と、佐塚先生が改造したミニロボとのエキシビジョンマッチもありました。
改造されたミニロボはスピードが速かったり、キックのバネが強かったりと優勝者でも全く歯が立たない強さでした。
実際に操縦させてもらうと、動きが速いので操縦も大変でした!
ミニロボは外装をカラフルにするだけでなく、内部のギアや制御基板を交換して移動速度を早くすることも出来ます。
ユニバーサルプレートでドリブルパーツの幅を広げ、本体を高くしてキーパー専用ロボにすることも出来ます。
発想次第で、目的に合わせた色々な改造が出来るようになっているんですね!
是非、改造にもチャレンジしてみてください!
そして何と!8月20日には3年ぶりの「ミニロボ静岡市長杯」も開催予定です!
エントリーは7月20日からとなっていますので、皆さんもミニロボブログをチェックしてみてください。
ミニロボ、最高!