プログラムレポート
常葉大学×こどもバザール 大学生こどもバザール体験の様子:バザール日記(2022年4月30日、5月1日)
公開日:2022年05月11日
-
こどもバザール
昨年度に引き続き、今年度も、常葉大学造形学部と「こどもバザール」の協働事業を行っています。
これは、ビジュアルデザインコースとデジタル表現デザインコースの「デジタルシンキング」の手法を学ぶ授業の一環です。
4月30日と5月1日の午後に、常葉大学の学生さんが「こどもバザール」を体験しました。
昨年度は、各お店を担当するこども店長に向けて「よりよいお店の運営をするための提案」を大学生が行いました。
▼昨年度の常葉大学×こども会議(新企画提案:第一回目プレゼンの様子)はこちらをご覧ください。
▼昨年度の常葉大学×こども会議(新企画提案:最終プレゼンの様子)はこちらをご覧ください。
今年度は、大学生がデザインシンキングの手法を使って「よりよい運営」の提案を考え、「こどもバザール」ならぬ「大学生バザール」の運営を目指しています。「大学生バザール」には、こども店長が社員さん、お客さんとして参加をし、良かった点、真似したい点などのフィードバックを行う予定です。
そのため、今回は大学生が「こどもバザール」の仕組みを理解するための大事な日となります。
通常、小学生を対象に開催している「こどもバザール」と同様の流れ、ルールで、大学生が「こどもバザール」を体験します。
大学生がハローワークに集合しているところで、こども店長は通常通りはじめの会を行います。
「今日は大学生の方が来てくれました。全員はじめてさんです!皆さん、丁寧に接客しましょう!」
と市長がこども店長全員に声をかけます。
こども店長は、大学生を前に少し緊張している様子です。
今回は限られた時間で「こどもバザール」の仕組みを理解してもらうため、大学生の皆さんには事前に一人300まあるを渡しました。
まある通貨があれば、仕事をしなくても買い物やゲームを体験することができます。
いよいよ、ハローワークでの仕事紹介がスタート。
大学生は手を挙げることができるでしょうか。
「プラバンやのおしごとに4人行けます。行きたい人は手をしっかりと挙げてください!」
「1、2、3、4人。カードを取りに来てください!」
大学生の手が挙がりました!よかった!
ハローワークのこども店長が、仕事場まで案内をします。
「おしごと行く人は、こっちについてきてください!」
どのおしごとも1回20分です。いつものバザールと同じですね。
お店に着いたら、おしごとノートをこども店長に渡し、仕事を開始します。
大学生を目の前にして緊張している様子もありましたが、「バザールの良さをわかってもらいたい!」という気持ちからか、どのお店のこども店長もしっかりと仕事を教えます。
商品づくりや接客など、お店によって仕事の内容は異なります。
真剣に仕事に取り組む学生の皆さん。
学生の皆さんは、仕事時間をきっちり使って、じっくり丁寧に、考えながら商品を作っていきます。
ゲームやとラッキーパークは、お客さんにゲームのルール説明をすることも仕事の1つです。
学生の社員さんは、こども店長からゲームのルールを教えてもらいます。
ゲームやのコリントゲームの遊び方を学びます。
ラッキーパークでは、ブラックジャックJr.のルールを学びます。
景品づくりに励む大学生の皆さん。
デザインのおしごとは、デザインを学んでいる学生さんということで、少し難しいテーマに挑戦してもらいました。「静岡といえば?」をテーマに作品をつくる学生の社員さんたち。
意外とペンタブレットを使うことが初めての学生さんも多く、慣れない手つきで戸惑う様子もありました。それでも、日ごろから描くことに慣れている学生さんです。とても素敵な作品が出来上がりました。
1つめの仕事が終わりました。
社員さんである学生さんは、こども店長から「おしごとノート」を受け取り、首にかけていた「おしごとカード」をハローワークに返してから銀行でお給料をもらいます。この流れも通常のこどもバザールと同じです。
「カードをかえしたら、銀行に行ってお給料をもらってください!」
とハローワークのこども店長が声をかけます。
銀行のこども店長は、
「おしごとお疲れさまでした。200まあるのお給料です。」と言って、お給料を渡します。
大学生は、もらったお給料(まある通貨)を使って、お買い物やゲームを体験します。
今回のおしごとチャンスは3回。ハローワークに並んで仕事をするか、お買い物やゲームをするのかは、大学生が考えて活動します。
「これ、すごくかわいい!」
「私、これ買おうかな」
「ゲームやさんで遊んでみよう!」
大学生は、「こどもバザール」のお店がどのように運営しているのか、社員(働く側)とお客さん(消費する側)の両方の視点で理解する必要があります。
1時間半程度の短い時間で、担当するお店のことだけではなく、「こどもバザール」全体を把握するのは、なかなか大変です。
「こちらの商品はどうですか?」「ありがとうございます!」
こども店長は、いつも以上に、積極的に声をかけていきます。
大学生が購入した商品は、大学生の今後の活動のための資料になります。
閉店後は、質問タイムです。
大学生はそれぞれ担当するお店に行き、こども店長に質問をします。
「小学生に人気の商品はなんですか?」
「仕事の内容はどのようにして決めているの?」
「新たにチャレンジしたことでよかったことや、失敗したと感じたことはありますか?」
いろいろな質問が飛び交います。
こども店長たちは、大学生の皆さんが熱心に質問をしてくれるので、とても嬉しそうでした。
自分たちがやっていることを、年上の大学生に興味を持ってもらえることは、今後の店長活動への意欲につながりそうです。
6月25日と26日は、大学生がこども店長を対象にした「大学生バザール」を開催する予定です。
大学生は、どんな提案をしてくれるのでしょうか。とても楽しみです。
こども店長、そして応援に来てくれたMJVの皆さん、お疲れさまでした!