プログラムレポート
図面から模型を作ろう 講座の様子(2022年3月28日開催)
公開日:2022年04月04日
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しごと・ものづくり講座
3月28日はMASの川﨑蒼士先生の「図面から模型を作ろう」講座を開催しました。
※MAS(ま・あ・るアシスタントスタッフ)とは、小学生時代に「こども店長」を経験した18歳以上のアシスタントスタッフのことです。
まず、先生が配ってくれたプリントを確認しました。
横から見た絵と、部屋を上から見たような絵がありました。
横から見た絵は「立面図」と言って、建物が出来たときの外見を表しています。東西南北のそれぞれから見たときの形が描かれています。
部屋を上から見たような絵は「平面図」と言います。
建物が出来たときの部屋の、どこがどうなっているかを表しています。
その他にも横からスライスした形が描かれている「断面図」というのもあるそうです。
「平面図」には壁がどこについているかだけでなく、どんな戸や窓が使われているかも描いてあります。
戸には片開き戸、両開き戸、引き違い戸、片引き戸、折れ戸などがあります。
窓にも種類があり、床面と同じ高さで開け閉めできて、人が歩いて通れる「掃き出し窓」。
人が通れない「腰窓」や、開け閉めできない「はめごろし窓」などがあります。
これらの戸や窓の違いは、全て「平面図」「立面図」を見れば分かるようになっています。
屋根にも色々な種類があります。
片流れ屋根や切妻屋根、入母屋屋根など色々な形があります。
先生が模型を見せてくれながら説明をしてくれました。
さあ、先生のお話を聞いてみて、改めて今回の図面を見てみましょう。
切妻屋根の家で、南側には大きな掃き出し窓が三つあり、光がたくさん入ってくるようになっています。
北側に玄関があり、北側の窓は小さくなっています。
小さな窓は「平面図」と合わせてみてみるとお風呂や脱衣所、トイレの窓になっていて、それぞれの用途に合わせて違う腰窓になっているようです。
西側にも東側にも窓があり、光がたくさん入ってくる家のようです。
今回はこの「立面図」と「平面図」を元に家の外壁と床を作ります。
スチレンボードを真っすぐ垂直に切ることが、模型を作る時に重要になってきます。
カッターの刃が斜めにならないように、席から立って、カッターを上からきちんと見ることが、真っすぐ切るコツだと先生が教えてくれました。
まず、立面図と平面図を切り出します。
マスキングテープで貼り付けて形を取ります。
垂直に切れるように、慎重にスチレンボードを切っていきます。
表面の紙、中のポリスチレン、裏面の紙とあるので、カッターで3~4回に分けて切ります。
スチレンボードを切り出しすと、展開図のようになりました。
壁の厚さを考えて東西の壁を少し切って調節しました。
壁の厚さが調節出来たら、立面図をスチレンボードに貼りました。
床の平面図が地面から浮いて設置できるように、スチレンボードを使って支えをつけました。
組み立ての準備が出来たら、今回はマスキングテープで家を組み立てます。
外壁を組み立てて、床を中に入れて、先生が用意してくれた屋根をはめ込むと……
お家の完成です!
外観が出来たら、残りの時間で平面図を使って、家の中の壁を作りました。
壁は必要な長さを測って、ボンドで貼りました。
壁が付くと、玄関やトイレなどの場所が分かりやすくなって一気に家らしくなりますね!
最後にこの家がどんな家か、先生から説明がありました。
和室に、洋室、LDKがあって大体3人家族位を考えて先生は図面を作ったそうです。
皆さんのおうちの図面はどうなっているでしょうか?
おうちの人に聞いて、見せてもらったら楽しいかもしれませんね。