プログラムレポート
デッサンの基礎を習得 講座の様子(2022年3月26日開催)
公開日:2022年03月31日
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しごと・ものづくり講座
3月26日は「デッサンの基礎を習得」講座を開催しました。
講師として、イラストレーターのおおいしももこ先生にご協力いただきました。
まず、先生からデッサンのポイントを2つ教えてもらいました。
ひとつは「形をとらえること」、もうひとつは「陰影をとらえること」です。
今回は「陰影をとらえること」にスポットを当てて講座を行いました。
先生がまず、ねりけしを皆さんに配ってくれました。
みなさんねりけしを触ってみます。
普段使っている硬い消しゴムと違って、ねりけしは柔らかくて、良く伸びます。
先生がねりけしの上手な使い方を教えてくれました。
「鉛筆は影を描く道具、ねりけしは光を描く道具」と先生が教えてく入れました。
先生が用意してくれた紙を使って、ねりけしと鉛筆で6段階の陰影の表を作ってみました。
この明るさ表を参考にしながら、形に陰影をつけていきます。
陰影をつけるときは、まずどこから光が当たっているかを考えます。
どこに濃い影が出来て、どこが明るくなるかを考えながら陰影をつけていきます。
立方体は面が三面でしっかり区切られているので、明るいところ、少し明るいところ、暗いところが分かりやすくなっています。
陰影もつけやすいですね。
皆さん黙々と影をつけているので、アトリエの中には鉛筆を動かく音だけが響いていました。
球体は面で立方体のように面で区切られていないので、ねりけしを上手く使って明るさのグラデーションを調節します。
また、球体の下の方には床からの反射光が当たるので、光源から一番遠いところが一番暗いわけではありません。
実際に球体を観察すると下のあたりが真ん中と比べると少し明るくなっていました。
球体に陰影をつけるときは球面に沿うように色んな向きの線を足していくのがコツだと先生が教えてくださいました。
デッサンには色々な濃さの鉛筆を使います。
先生の鉛筆は、芯の出し方も長く出すようにして削ってあり、色々な角度で描けるようになっていました。
立方体と球体に陰影をつけることが出来たら、コップ型に陰影をつけてみました。
コップ型は、光源からの光がコップの内側に当たって明るくなるところや、コップの外側に当たって明るくなるところ、反射光も当たって複雑な陰影になります。
線の方向も、コップの表面や内側に沿うようにして色々な方向に描くと良いことを先生が教えてくれました。
「光がどこから当たっているか」「線の向き」「色の濃さ」色々なポイントを抑えることが出来ました。
先生が皆さんの描いているところを回りながら色々とアドバイスをくださいました。
先生が描いた見本も、よく見ると色々な方向からの線が集まって影が出来ていますね。
それぞれ個性のある陰影をつけることが出来ました。
デッサンは絵を描くうえでの基本です。
上手になるには、色々なものを色々な角度でたくさん描くことが大事だと先生が教えてくれました。