プログラムレポート
保健師さんから学ぼう~体と心の守り方~ プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2022年3月19日開催)
公開日:2022年03月22日
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こどもバザール
3月19日は保健師の塩川祐子先生にご協力いただき、保健師のおしごとについて教えてもらいました。
塩川先生は「NPO法人母力向上委員会」で、お母さんや、お母さんになる人に色々なことを教える活動もされています。
今日はとくべつなお仕事として、「保健師の仕事」「いのちのヒミツ」「体と心の守り方」について教えてもらいました。
保健師の仕事
保健師というお仕事は看護師の免許と保健師の免許が必要です。
看護師さんのことはみなさん知っているようでしたが、保健師さんは一体何をするお仕事なのでしょうか。
保健師さんは、「会社や地域で、人々の心と体の健康を支える仕事」だと先生が教えてくれました。
保健所などで働く「行政保健師」、会社で働く人の健康をサポートする「産業保健師」、そして小学校や中学校などで働く「学校保健師」などがあります。
いのちのヒミツ
皆さんはどうやって生まれてきたのでしょうか?
赤ちゃんはみんな、お母さんのおなかの中で成長して、生まれてきます。
おなかに中にいるときの赤ちゃんの布人形を先生が見せてくれました。
小さなころでも目がちゃんとあったり、3カ月ごろにはもう人とわかる形をしていたりと、色々な発見がありました。
2カ月、3カ月、5カ月、10カ月と布人形はだんだんと大きくなっていきます。
5カ月になると手足を動かすことも出来るようになるそうです。
このころには耳も聞こえるようになりますが、おなかの中にいるので少しくぐもったように聞こえるそうです。
みんなで自分の耳を覆って音がどんな風に聞こえるか感じてみました。
9~10カ月になると肺もしっかり呼吸が出来るようになり、体に脂肪もついて生まれる準備が出来ます。
そうなると赤ちゃんはお母さんに「生まれる準備が出来たよ」と教えてくれて、生まれてきます。
体と心の守り方
生まれてきた赤ちゃんは、すぐに布にくるまれて、服を着ます。
どうしてみんな服を着るのでしょうか?
- 体温を調節して体を過ごしやすい温度に保つ機能。
- けがをしないために体を守る機能。
- お気に入りの服を着ることで、自分を表現して気分をよくする機能
色々な理由で人は服を着ています。
服を着ること以外にも体を守るために大切なことを先生は教えてくれました。
中でも「はやねはやおき」は、病気から体を守るためにも、ケガから体を守るためにも、日の光を浴びて心を守るためにも大事なことですね。
「しょんぼりと背を曲げずにむねをはる」ことも心を守るのに大切なことなんですね。
自分の体は自分で洗おう
体を病気から守る方法のひとつとして、「自分の体は自分できれいに洗う」ということも教えてくれました。
みんなで意見を出し合いながら、体のどこが汚れやすいか、紙に人の形を描いてメモをしました。
- 膝や肘の内側
- 首回り、耳の裏
- わきの下
- 足の付け根
- 見えにくいところ
などは特に汚れがたまりやすいのでしっかり洗いましょう。
自分で洗うと、何かいつもと違うことがあった時に自分で気が付くことが出来ますね。
かゆいとか、痛いとか、何かいつもと違うぞと思ったら、おうちの人に相談するのも大事だと先生は教えてくれました。
自分の体は自分だけのもので、一番大切なもの
先生は体の「プライベートゾーン」についても教えてくれました。
水着とマスクで隠れるところは「プライベートゾーン」です。
人にじろじろ見られたり、突然触られたりすると、ちょっと嫌だなと思ったりするかもしれません。
そんな時はきちんと「いやだ」と言ったり、そんなことをする人から離れたり、近くの大人に相談することも大事だと先生は教えてくれました。
保健師さんは、みんなが健康に過ごせるために色々なことを教えてくれたり、サポートをしてくれたりします。
今回も色々な大切なことを学ぶことが出来ました。
機会があれば、是非次回参加してみてください。
当日はMJVのともきくんもサポートに入ってくれました。
※MJV(ま・あ・るジュニアボランティア)とは、小学生時代にこども店長として活動していた中高生のことです。
お仕事の入れ替えの時にイスやテーブルを丁寧に除菌してくれました。ありがとうございました。