プログラムレポート
マイフォークをつくろう! 講座の様子(2022年3月5日開催)
公開日:2022年03月12日
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しごと・ものづくり講座
3月5日は「マイフォークをつくろう」講座を開催しました。
講師は沼津で小野銅工店を営まれている、鍛金師の小野裕康先生です。
小野先生は色々な金属を木槌や金槌で叩いて日用品や装飾品を作ったり、様々なところで講座やワークショップを開催されています。
今回は、先生が事前に用意してくれた真鍮の板を使って、名前を刻印した自分だけのフォークを作ります。
金床、真鍮のハンマー、からかみ(平らな金槌)、短いハンマー、やすり、木の型、アルファベットの刻印を使ってフォークを作ります。
まず初めに、道具の使い方と、注意するところのお話がありました。
「金属は叩くと硬くなる」ことや「フォークの先を叩くときは、歪まないように優しく叩く」ことなど、色々なことを教えてくれました。
皆さん先生のお話を真剣に聞いていました。
先生のお話が終わったら、早速真鍮の板を叩いていきます。
わくわくアトリエにトントンと音が響きます。
初めは真っ平な真鍮の板です。
からかみを使って板を叩くと、板にきれいな模様が出来ます。
先生に教わった通り、フォークの先は優しく叩きます。
フォークの面を叩いて硬くすることが出来たら、木の型の上にのせてフォークの面を丸くします。
丸くするときは真鍮のハンマーを使いました。
同じ素材で叩くと、作品に傷がつきにくいそうです。
叩いていると少しフォークの先が歪んでしまうこともありましたが、先生が直してくれました。
フォークの先をからかみで叩いて硬く出来たら、柄のほうに名前をアルファベットで刻印します。
まずは、アルミの板で練習しました。
アルミの板は真鍮より柔らかいので、簡単に刻印出来ました。
練習が終わったら、今度は本番です。真鍮のフォークの柄に刻印します。
アルミより硬く、滑りやすいので慎重に、でもしっかり刻印できるように力を入れて刻印しました。
ずれないように刻印をしっかり持って、ハンマーも柄を短く持って、しっかりと狙いをつけて真っすぐ打ち込みます。
刻印が出来たら、フォークの柄の部分を木の型の上で叩いて、フォークを持ちやすい形に整えていきます。
これで形が決まりますから、皆さん真剣に取り組みました。
最後にやすり掛けです。
フォークは口に入るので、口当たりを滑らかにするためにしっかりやすり掛けをしました。
フォークの間は金属のやすりでしっかり削ります。
手に持った時、口に入った時、いやな感じがしないようにフォークの先や柄も丁寧にやすり掛けをしました。
きれいにやすり掛けが出来たら完成!
ピカピカの名前入りフォークが完成しました。
先生の手作りの袋に入れて持ち帰りました。
色々な種類があって迷ってしまいますね。
皆さん素敵なフォークが出来ました!
最後に先生がお話をしてくれました。
真鍮のフォークは使えば使うほど、色に落ち着きが出てくるそうです。
しっかり落ち着いた色になると、何十年も使うことが出来るそうです。
皆さん、たくさん使ってくださいね!