プログラムレポート
薬用植物園に行こう! 館外講座の様子(2021年12月27日開催)
公開日:2021年12月28日
-
しごと・ものづくり講座
12月27日は静岡県立大学薬草園の山本羊一先生のご協力で、薬草園内の見学ツアーを開催しました。
山本先生はもともと造園業のお仕事をされており、現在は薬学部の教育のための生薬として使われている薬用植物の管理に携わっています。
まずは温室内を案内していただきました。
「バナナの葉は抗菌効果があります」と大きな葉を見せて下さいました。
「また、実の先端に付いている花は、次第にバナナの実へと成長していきます」と次々に紹介をしてくれます。
植物にはどんな特徴があって、私たちの身体にどう役に立つのかも教えてくれます。
こちらではバニラビーンズも栽培しており、珍しい植物に皆さん興味深々の様子でした。
次に標本園に進みます。
漢方に広く処方される「ミシマサイコ」が現われました。
昔、三島が良質な集荷地だったことからこの名前がついたそうです。
その他、「トウキ」については女性が好む薬草として匂いを嗅がせていただきました。
セロリのような爽やかな香りがします。
この匂いが苦手と感じる方には、同じような成分で薬草が使用されるようです。
薬用植物には、葉を使うものや根を使うものなど様々です。
よく知られている「ウコン」ですが、種類によって中身の色や香りも異なります。
実際に嗅いで違いを確かめました。
他にも、「センリョウ」、「ステビア」、「ハト麦」、「センブリ」や「ケツメイシ」など様々な薬草の効能をひとつひとつ丁寧に説明してくださいました。
今回1時間30分の講座でしたが、約850種ほど育てられているうちの一部をご紹介いただきました。
まだまだ学んでみたい薬草が多くありましたね。
静岡県立大学の薬草園は平日午前9時から午後5時まで無料開放されています。
是非ご興味のある方は訪れてみてください。
とても興味深い薬用植物がたくさんあります。
大変貴重な体験をありがとうございました。
次回開催もおたのしみに。