プログラムレポート
紙版画づくりに挑戦! 紙版画の技法でオリジナルのハロウィンカードをつくろう! 講座の様子(2021年10月9日開催)
公開日:2021年10月09日
-
しごと・ものづくり講座
10月9日は銅版画作家の武田あずみ先生のご協力で紙版画づくりの講座を開催しました。
武田あずみ先生は銅版画作家としてご活躍されています。
先生の作品をお持ちいただき、銅板版画の魅力や特徴についてお話しいただきました。
また今回参加して下さった皆さんの多くが小学校で「木版画」を行った経験があるとのことで、「銅版画」との違いについても説明していただきました。
「銅版画」は、へこみや溝の部分にインクが入り、紙に転写される「凹版(おうはん)」です。
「木版画」は「凸版(とっぱん)」といって、盛り上がっている部分にインクが乗って印刷される技法です。
今回の紙版画では「銅版画」と同じ「凹版」の技法を使って作品を作ります。
今回はドライポイントプレートという用紙を使用して版をつくっていきます。
はじめに、ハロウィンにちなんだイラストを自由にデザインしていきます。
参考に先生のデザイン画も見せていただきました。
おばけやジャック・オー・ランタン、こうもりなど素敵な絵をデザインしてくれました。
描き上げた絵の下にドライポイントプレートを敷き、筆圧強めにボールペンでなぞり、跡をつけていきます。
その後、好きな大きさにカットしていきます。
土台が完成したら、ニードルやカッターを使って針のような線を加えたり、線を太くするなど模様を加えていきます。
凹凸を上手く表現しながら、版を仕上げていきます。
道具も上手に使えています。
版に好きな色のインクをつけて、延ばしていきます。
余分なインクはふき取ります。
プレス機に紙版画をセットします。
紙版画の上にカードをセットします。
今回は4種類のカードをご用意いただきました。
- ハーネミューレ(版画用紙)
- マーメイド(凹凸感があり、暖かみのある雰囲気の用紙)
- ミューズコットン(紙肌は独特の簀の目(レイド)で紙の密度を変化させた柔らかな風合い)
- あずみ先生スペシャル コーヒー染めの紙(ハーネミューレのやや薄い紙)
好きなカードを選んでもらい、プレス機にセットしていきます。
ハンドルレバーをゆっくりと回していきます。
凸凹をつけた箇所も上手に表現されていますね。
カードの素材によって風合いが異なるのも面白いですし、どのデザインともマッチしています。
次回開催もおたのしみに。