プログラムレポート
プレカット工場見学 柱や梁の機械加工の様子を見学し親子で椅子づくりに挑戦しよう 館外講座の様子(2021年9月23日開催)
公開日:2021年09月24日
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しごと・ものづくり講座
9月23日は株式会社木清の代表、渡辺友人先生のご協力でプレカット工場見学の講座を開催しました。
まず、木清さんのお仕事と工場内の仕組みについてお話ししていただきました。
木清さんでは工務店さんより家の図面データをもらい、柱・梁等を加工するためのデータを作成しています。
1m³の木材を、指示書通りにカットしていくそうです。
プレカットとは、専用の機械を使って柱や梁の継手、仕口の加工を行う技術です。
以前は建設現場で、職人さんが墨付けに従って手工具で加工していたようです。
実はコロナの影響により住宅事情について問題が生じているそうで、それらについてもお話ししていただきました。
輸入木材の価格が高騰し現在は2倍~3倍に膨れ上がっているそうです。
では国産の木材を使用すればとなりそうですが、国産の木の切り出しは10月~11月だそうで需要と供給で価格は変動していきますね。
会社に隣接されている工場へと向かいます。
加工現場と実際に機械が動いている所を説明していただきました。
迫力のある音と材木の多さに驚きです。
コンピュータでデータ処理を行い、組立図、各部品リストを正確に作成します。
これらの図面が承認され次第、プレカットの工程へと進みます。
材料を仕入れ、資材の傷や不良箇所の有無も入念にチェックします。
その後、材種や寸法別に仕分けし、資材倉庫に保管します。
CAD入力で作成したデータは連動したプレカット機械に接続され、それぞれの機械によって精度の高い加工部材に仕上がります。
実際の加工現場を見て、質問がでました。
- 【質問】加工スピードはどのくらいでしょうか。 【回答】 30坪程度の住宅であれば、材料の調達で半日~1日、加工業務で半日~1日程度だそうです。
- 【質問】間違えてしまうことはありますか。 【回答】機械が間違えることはないですが、ゴミが詰まった状態でセンサーにかけると誤差が生じてしまうことは稀にあるようです。また、加工サイズが1㎜のズレてしまうと失格のため、最大誤差0.5mmという高い精度を誇っているそうです。
- 【質問】仕事をしていて嬉しかったことは何ですか。【回答】お得意様の大半が業者さんのため、褒められる頻度は低く、納品後に何事もないことが異常がないことの知らせであるため、何もないことが依頼通りの仕事が出来たと解釈し、それが一番嬉しいとのことでした。
職業観についてもじっくり学ぶことができましたね。
たくさんの機械と部材を見せていただきました。
見学にご協力いただきありがとうございました。
最後に待ちに待った、椅子づくりを行います。
こちらの椅子は用途次第で椅子や机、台、ブックスタンドなど多岐に渡り使用することができます。
椅子の土台部分にくぎを打っていきます。
皆さん定規を使って正確にサイズを図っていました。
印の位置にくぎを打っていき、部材を組み合わせていきます。
正確にまっすぐに打っていきます。
皆さんとても上手ですね。
みるみるうちに素敵な椅子が出来ていきます。
皆さんの顔も真剣ですね。
仕上げにヤスリをかけていきます。
綺麗な作品が出来上がりました。
是非お家で使用してくださいね。
貴重な体験をありがとうございました。