プログラムレポート
歯科医師のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2021年8月13日開催)
公開日:2021年08月16日
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こどもバザール
8月13日は静岡市健康づくり推進課口腔保健支援センター所長である小畑充彦先生のご協力で、「歯科医師のおしごと」を開催しました。
「歯科医師さんになるには」、「小畑先生のお仕事について」、「虫歯菌や歯科疾患について」、「抜歯体験」など盛りだくさんの内容でした。
まず歯科医師になるためには大学の歯学部に進学して6年間の教育を受け、歯科医師国家試験に合格しなければなりません。
さらに、国家試験合格後は1年以上の臨床研修が必修となってます。
小畑先生は以前、小児歯科医としてお仕事をされており、現在は静岡市健康づくり推進課口腔保健支援センターで歯科疾患の予防や高齢者の歯・口の健康ケアなどに努めることを主な仕事にされています。
歯科医師さんのお仕事は、虫歯をはじめとした歯の病気を治療するだけでなく、歯磨きの指導や健康診断を通して病気の予防に努める役割も担っているんですね。
小畑先生が所長を務める、健康づくり推進課 口腔保健支援センターでは「静岡市歯と口腔の健康づくり推進計画~はつらつ スマイル プラン~」が発行されています。
『いつでも だれでも どんなときも 歯と口の健康づくりに取り組み 美味しく 楽しく 安全に 口から食べることができるまち しずおか』をスローガンに皆さんの健康を支えてくれています。
次に虫歯菌や歯科疾患について学びました。
どうして虫歯ができるのでしょうか。
歯の表面についた歯垢(プラーク)に、虫歯をつくるミュータンス菌がすみつき、糖分を栄養にして酸を出します。
この酸は歯の表面の硬いエナメル質を溶かし、その部分に穴をあけます。
これが虫歯の始まりです。
模型を使って理解を深めていきます。
虫歯は感染症ですので、それらを減らす方法として、
- 歯磨き
- フロス
- 感染コントロール
があげられます。
お菓子や甘い飲料水にはお砂糖がたっぷり含まれます。
それらを摂取して放置しておくとびっしりと汚れがまとわりついてしまいます。
暑い時期は熱中症対策として水分補給は必要ですが、スポーツ飲料などお砂糖の入った飲み物は適度に取るように心掛けたいですね。
ちなみに虫歯の数え方は、一度でも虫歯になると治療済みであっても「1」とカウントされてしまいます。
虫歯にならないように「歯磨き」+「フロス」は習慣化させたいですね。
最後に模型を使った抜歯体験を行いました。
抜歯するものによって使用する器具は異なります。
どれに何を使うか皆さんに予想してもらいながら、代表者が抜歯の仕方を小畑先生に習って行ってみました。
経験したことのない動きに戸惑いますね。
生涯にわたる歯と口の健康づくりは、美味しく食事を味わい、会話を楽しむなどといった健康で豊かな生活を送る上で重要な役割を果たしています。
小畑先生が本日教えてくださったことを是非、お家の方やお友達にも伝えてくださいね。