プログラムレポート
にちぎん出前講座 日本銀行って何をしているの? 講座の様子(2021年3月26日開催)
公開日:2021年03月27日
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しごと・ものづくり講座
3月26日に日本銀行静岡支店様のご協力で日本銀行に関する講座を開催いただきました。
新型コロナウイルスの影響により、今回は館内で講座を開催しました。
まず、日本銀行静岡支店の歴史についてご説明いただきました。
そして「日本銀行」のしごとについて教えていただきました。
皆さんに質問してみると、「お金を発行しているところ」と回答してくれました。
正解です。
その他の役割についても学びました。
日本銀行のしごとは以下の通りです。
- お札の発行
- 物価の安定
- 金融システムの安定=必要なお金が世の中にいきわたること
世の中に出回っているお札の量(2020年12月末時点)について教えていただきました。
なんと、118兆3千億円だそうです。
それらを積み上げたら、富士山の高さの何倍になるでしょうか。
答えは473倍でした。
すごい数ですね。
国立印刷局でお札は発行されますが、十億円の重さってどのくらいあると思いますか?
10キロあるとのことで、一億円の束(印刷していない本物の紙を使ったもの)が10束で一つのパックになっていましたね。
今回は新型コロナウイルスの影響で、皆さんに実際に持っていただくことはできませんでしたが、10億円(印刷無し)のボリュームを確認することはできましたね。
次に日本のお札の印刷技術について学びました。
偽造防止の観点から日本紙幣には高度な印刷技術が施されています。
特殊な8つの技術があります。
- すき入れバーパターン
- 超細密画線・マイクロ文字
- 特殊発光インキ
- 深凹版印刷
- ホログラム
- 潜像模様
- パールインキ
- 識別マーク
本物のお札を見ながら、みんなで確認をしました。
みんな真剣にチェックしていました。
特殊なインクを使った印刷は、ブラックライトを当てて確認します。
ぜんぶ本物で安心しましたね。
破れてしまったお札は引き換えてもらえます。
ポケットにお札を入れたまま、洗濯してしまったことはありませんか。
日本のお札は紙幣専用の特殊な紙を使っているため、破けにくいそうです。
また、真っ黒になって灰になってしまっても引き換えが可能な場合があると教えていただきました。
しかし面積によって引き換え率が変わるということは良い勉強になりましたね。
鑑定板を使って、みんなで鑑定してみました。
みなさん、きっちりと鑑定することができました。
後半は、経済・景気について教えていただきました。
経済は社会生活とは切っても切り離せないものですね。
だからこそ生きていく上で知る必要があります。
静岡県の経済の大きさを学びました。
サービスや生産量すべて含めて10位です。
「ものづくり」だけでみると日本4位だそうです。
まぐろ類缶、カツオ類缶は国内生産のほぼ全量が静岡です。
そのほか、オートバイ、ピアノ、プラモデルがそうです。
静岡は全国屈指のものづくり県であることがわかりましたね。
お金や経済については小さいうちに学んでおきたいですね。
世の中の動きを学ぶことは生きていく上で大切ですし、常に経済情勢に関心を持っていきたいですね。
前半は「お金」に関すること、後半は「経済」と「景気」について学びました。
我々の身近にある『お金』について、いろいろな事を知ることができました。
講師の先生方ありがとうございました。